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「スタージンガーの歌」
投稿日 : 2001/12/25 06:57
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:伊藤アキラ/作曲:菊池俊輔/編曲:青木 望

「ダンガードA」の後番として1978年から翌79年まで放映された「SF西遊記スタージンガー」の主題歌である。引き続いて松本"紫綬褒章"零士先生による原作だが、宇宙版西遊記というスゴイ設定の作品だ(蛇足ながら「宇宙戦艦ヤマト」パート1も西遊記がベースになっている)。内容もかなり"お子ちゃま"向けのお遊び感覚に溢れていたと思う。なおEDはコロムビアゆりかご会ところおぎ'73の歌う「姫のためなら」である。
そんな作風ゆえに、OPもまたこれまた菊池氏お得意の"底抜けに明るいラテン系なノリに仕上がっている。
とはいえ、そうは一筋縄では行かず、やはりキチンとマイナーで始まりメジャーで盛り上げて締める菊池"アクション大魔王"俊輔氏の王道パターンはちゃんと踏んでいる。実に痛快である。
そしてメロディで忘れてはいけないのが、主人公3人の名前を読み込んだ歌詞のチャイナ風メロディだ。作品からすれば当然のアイデアだが、サビでメジャーに転調した高揚感の後にブレーク的に使用される、その使い方がニクい!!
そして忘れてはいけないのが、青木望氏の編曲だ。何故か菊池氏の曲に別の編曲者が付くと何とも変わった化学反応が起きるから不思議だ。
イントロは木琴でドレミファソラシド♪これだけで見事チャイナだ!見事な変化球攻め。そして何と言ってもリズムを奏でるラテン風特定音抜きマイナー調ピアノが何とも垢抜けた洒落た感覚を全編にわたり紡ぎだしている。
更にはストリングスの哀愁漂うメロディアスなオブリガードは菊池氏にはない絶妙の味わいだ。遠鳴りする感じはまさに宇宙だ。エレキギターの歪みぶりも前作「立て!闘将ダイモス」とは大違いのロック・フィーリングだ。ドラミングもロックしている。
そして、こおろぎ'73の職人コーラス!どうしてこうも見事な一糸乱れぬハーモニーが出来るのだろうか?4人いることが全くわからない鉄壁の職人芸だ。サビからラストにかけて主旋律が下がっていくのに反比例して上がって行くコーラスの見事さ。テナーに特徴のある彼らのコーラスの良さが十分に出ている。佐々木氏とのマッチングもお見事で、コーラスの入っていないカラオケで一人で歌った時のショボさとは大違いだ(単に私が下手だけなのかも^^;)。
そういた鉄壁のボーカル&インストのオーケストレーションに支えられれば、我がささき"いさ王"いさお氏のボーカルが悪かろうはずがない。実に気持ち良くビブラートを効かせて「いさお節」を回している。
それだけにOPが後にマーチ風「宇宙の戦士スタージンガー」に変わった時はちょっと違和感を覚えた。
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