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「好敵手」
投稿日 : 2001/12/27 23:30
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:阿久 悠/作・編曲:宮川 泰

『さらば宇宙戦艦ヤマト』の公開に際して発売されたシングルであるが、実際にこのボーカルバージョンが映画で使用された訳ではないようだ。
古代進のデスラーとの宿命・友情を歌ったもので、歌詞の内容が実際に『ヤマト3』でも実現し、一緒に酒でも飲んでたりしたという逸話がある*^ー^*
内容が内容だけにやはり何処か男の演歌調である。いきなりイントロから哀愁のトランペットでもあるし、"さだめ"や"宿命"、"酒"といった演歌用語に最後は"サムライ"でである。青い顔した武士なんでいるんだろうか?(葵なら徳川家だが・・・爆)
もっとも、ジャケットのデスラーは「パート1」初期設定の"肌色デスラー"であったが・・・(タランやヒスが総統の顔色を伺うのはさぞ大変だっただろう^^;;;)。
しかし、ここでもそう一筋縄ではいかないアレンジが施されている。トランペットの音もミュートされた音だし、まるでニニロッソあたりのイージーリスニング音楽のようだ。この辺りは宮川先生のキャリアからすれば面目躍如たる部分だろう。
また同時にその音色は、ヴァン・マッコイやスタイリスティックスなどのシンフォニックでメロウなディスコ/スウィートソウル全盛の当時の時代に共通する流行の音であり、それ故に当時最新の音である。嘘だと思うならスタイリスティックスの「16小節の恋」や「愛がすべて」のイントロを聴いてみて欲しい。
その面で言えば、この曲のリズムを刻むメロウなギターの音色にも注目だ。「星の旅人」でも述べたデビッド.T.ウォーカー風の印象的なジャズ系ギターの音が、この曲全体をスマートなものにしているし、ちょっぴりアダルトな感覚を出している。それだけに単なる演歌には終わらないモダンさがあるのである。こうした音作りへの注意が職人的な丁寧さであり、モノづくりの良さにつながっていると言える。
ささきいさお氏も演歌調の内容に沿って、かなり言葉1つ1つをごくごく丁寧に噛みしめるように感情を込めて歌っている。まさに入魂のボーカルだ。声優として孤独なヒーローの声を担当(コンドルのジョー、スーパーマン、ロッキー等)してきた氏だけに、この手の歌への熱い思い入れが感じられる。
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