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「銀河鉄道999」
投稿日 : 2001/12/28 23:08
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:橋本淳/作曲:平尾昌晃/編曲:青山菁児
言わずもがなのTV版『銀河鉄道999』の主題歌にして、ささきいさお氏の代表曲である。佐々木氏が主題歌を歌うにあたり実際にコミックスを購入して読んで感動したこともあり、ご自身の数あるアニソンの中でも最も好きな作品の1つとの話が伝わっている。
作曲は、同じロカビリー仲間(?)の平尾昌晃氏だが、この頃は歌謡曲のヒットを連発していたことは周知の事実。五木ひろし、小柳ルミ子、布施明など日本各地の旅情豊かな作品をヒットさせていた頃である。そのせいかヤマトと同じ宇宙でもレトロなSLによる旅がテーマということもあって、ここでも旅情を感じさせる郷愁を誘う演歌的で歌謡曲的なメロディを持つ作品である。宇宙が舞台なのに何となく北国を感じるのは私だけでしょうか?
作詩は、橋本淳氏である。アニソンにしてはこれまたかなり抽象的で大人っぽい歌詞である。とりわけサビの部分のメッセージ性のある歌詞は子供心にもロマン溢れて印象的であったが、むしろ大人になった今の方がより心に響いて来ると思う。橋本氏といえば「ブルーシャトー」を始め数々の歌謡GSサウンドのヒットメーカーでもある。
そして、もう一つ何と言っても青山菁児氏の編曲の素晴らしさである。松本作品では「ハーロック」や「エメラルダス」を手掛けて来ただけにある意味手慣れたものだったのだろう。いやはや素晴らしいオーケストレーションである。イントロからしてどうしてかくも緊張感と冷たい風を斬るような疾走感に満ちたアレンジが出来るのだろうか!
全編に渡るストリングスは青山氏得意の高音にピークのある美しいものだが、その録音の仕方というかミキシングの妙というかこの遠くから鳴り響いてくるかのようなスペース感がスゴイ。そして、ホーンや木管などのウィンド系楽器との掛け合いもお見事!それぞれが異なる役割を演じながら、それぞれ波のように静と動を交えて絡み付くこの絶妙なバランスと編曲の妙!!ボーカルとの配合も最高である。歌の部分では歌を立てるように出るところは出て引くところは引くメリハリがスゴイ。特に1番の歌詞が終わった後を引き継いだ間奏のドリーミングなストリングスのソロや、その後哀愁溢れるメロディアスな管楽器のソロにバトンタッチする際の一瞬の間はアニソン史に残る至福の時間であろう。
しかし、忘れてはならないのは実はリズムを刻むギターである。このギターのカッティングがまたひらめきに満ちた格別の味わいだ。オールディースの名曲にニールセダカの「恋の片道切符」がある。これもレールウェイソングで機関車の音をバンジョーで表現していた。この曲ではそれをギターで表現しているのだが、その音色とリズムはカーティス・メイフィールド風のスウィートソウル/ディスコ音楽の16ビートの当時最新のそれである。このリズム感がこの曲を決して古臭くさせないエバーグリーンな隠し味であると思う。オールディーズ曲→平尾昌晃氏→橋本淳氏/GS→70年代歌謡曲&洋楽+クラシカルなアレンジという縦軸と横軸の交差を思えば、この曲がいかにスタンダードな魅力に満ちているかが理解できる。
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Re: 「銀河鉄道999」
投稿日 : 2006/02/02 02:30
投稿者 アキ
参照先 http://ameblo.jp/getter123/
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にぴったりの名曲だと勝手に思っています。
ちなみに「銀河・・・」は他の惑星への転生の物語。なんと、彼は宇宙人だったのか。

ところで、何故、三鷹に行けばゲッターに会えると思っていたのでしょうか。浅間山ではないのでしょうか。まさか、三体のゲットマシンと三羽の鷹をひっかけたというわけでしょうか。
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うーむ、書き切れん^^;
投稿日 : 2001/12/28 23:09
投稿者 梶原正義
参照先
前回ちっとも”ささきいさお”さんの歌について書けなかったので、ここでは歌について。
もっとも何も言うことはない^^; 「ヤマト」を筆頭に数多くの宇宙と男のロマンを歌い続けてきた佐々木氏にとって、ましてや作品に対する並々ならぬ愛情をもって臨んだというのであるから、素晴らしくて当然である。"静"の趣の前半部ではやや感情を抑え目にぐっと腰をすえて歌い込んでいる。淡々とリズムを刻むギターと抑え目に引くことで逆に緊張感と疾走感に溢れたオーケストレーションの中で、まるで地響きのような力強いバリトンが心に響いて来る。高音域の強いストリングスでは特に際だつ。
それから徐々に沸き上がり、歌を受けてサビの直前に渦を巻くようなストリングス・・・これもスウィートソウル音楽に通じるアレンジだ。
そしてサビになると一転して"動"。メッセージ性の強い歌詞での言葉を大事にしながらも訴えるような歌唱で伴奏とともに盛り上がる。そしてラスト。ユニゾンでメロディを歌うストリングスに支えられてちょっとアドリブ風にタメとこぶしを聴かせた情念的な「いさお節」で終わる。最後の最後に伸びの部分の広がりある声。
これぞ”歌”であり”謡”である。嗟乎!日本のこの時代に生まれてよかった!!と思える瞬間である^^;;;・・・何て大げさな。
そうそう、サビを盛り上げる杉並児童合唱団は「走れクラウス」以来の縁故だが、共演は初めて。他の児童合唱団に比べて年齢が高いのか格段にレベルの高いコーラスを聴かせてくれる。最初はユニゾンで入り、そのままテンションを加速させながらあっという間にハモりになって、さっと高音と低音に分かれてしまうコーラスアレンジも見事だ。
地方の田舎出身の私は、杉並区に生まれると佐々木さんと一緒に歌えると思って羨ましがっていた^^;
(三鷹市に行けばゲッターロボに会えると思っていた馬鹿な少年でした・・・許してくれよぉ!幼かったんだよぉ!!)
蛇足:それにしてもサビの部分のチューブラーベルは納得いかんなぁ・・・のど自慢じゃないんだから。しかも一回だけ^^;
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