作詩：東 京一/作曲：宮内国郎/編曲：高田 弘

1978〜79年のウルトラマンブームに乗っ取って作られた映画『実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン』の主題歌で、曲は初代ウルトラマンのＯＰのリメイクである。
ブームの主体は当時の小学生ということで60年代ヒーローものに何か"新鮮さ"や"売り"を付加しようということなのか、主題歌を当時の流行に合わせたアレンジにリメイクし、歌手にも御大ささきいさお氏を起用したのではないかと思われる。
そういう訳で、高田弘氏は、この有名曲を当時チャートを席巻していたディスコビートを基調とした明るい曲調に仕上げている。ＳＦ調のオープニングシーンに合わせて効果音を多用しているので、いかにも当時の近未来的な(^^;)感じがある。
逆にそれだけ"その時代"の流行に合わせたために、今聴くとオリジナルに比べて古さばかりが感じられてしまう部分もある。ある意味でリメイクものの宿命でもある。
ディスコビートによるリメイクは当時大流行し、ありとあらゆる昔のヒット曲が再発された。「宇宙戦艦ヤマト」は言うまでもなく「運命'78」とかまであった^^; これらのの出来は選曲次第という感じだった。つまり、原作の解釈として見事なものもあれば、ブームに便乗したものもあって玉石混淆だった訳だ。
その面で言えば、オリジナルの味わいを愛する人にとっては"何やこれ!?"というものかもしれないが、個人的には良くもなく悪くもなくという感じである。
ささきいさお氏＆コロムビアゆりかご会の歌唱も、原作というか楽曲に忠実で安心して聴けると思う。下手にいじらなくて正解。もしも、これがウルトラセブンのディスコバージョンだったら、とんでもないことになっただろうが。
話は逸れるが、当時何故かこの映画のＰＲを「３時のあなた」でやっていた。その時ウルトラマンも出演していて、森光子さんと対談をしていた^^;。そのやりとりの中に「ウルトラマンさんは何処にお住まいですか？」という質問に対して「宇宙のかなたＭ７８星雲、だけど明日からは映画館。」と答えていた。子供ながらに殴ってやろうかと思った^^;

編集