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「太陽の子」
投稿日 : 2001/12/31 00:43
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:保富康午/作曲:菊池俊輔
『ドカベン』第3弾のエンディング曲で、OPの「青春フィーバー」と同じく”コロムビア・オールスターズ”によるもの。
言うまでもなく、水木一郎・ささきいさお・堀江美都子・大杉久美子・かおりくみこ・こおろぎ'78の総勢9人によるユニットである。
つまり、野球のナインに引っかけた企画な訳だ。
コンバットマーチがベースという「青春フィーバー」に比較して、エンディングはそういう制約が少ない分、それぞれの持ち味がより全面に出ていると思う。
歌詞も保富"ロマンちっく"康午氏の世界そのまんまで、聴いている方が照れてしまいそうなまさに”さわやか青春”そのまんまだし、菊池俊輔氏のメロディも珍しく”さわやかな”感じだ。この辺は”ドラえもん”などのメルヘン路線にも通ずる感覚だが、密かに日本人好みのなつメロ風旋律をかませてあるところはいかにも菊池メロディであると思う。
そして、何と言っても特筆すべきは、水木・ささき両氏がそれぞれ1番2番のソロを採っていることだろう。「青春フィーバー」が全員の合唱という感じだったのに対し、こちらはよりソロパートが多くアニソン歌手を比較するのも面白い。
水木一郎氏は、やはりというか思いっきり"こぶし"を効かせて歌いこなしており"水木氏のうた"にしている感じだ。
他方、ささきいさお氏は、声の艶を活かしてメロディを立たせたある意味"忠実"な歌い方だと思う。
こうして見ると、水木氏は自ら"歌"という対象にポジティヴに接近していきながらも実力で自分流に"味付け"してしまう感じだ。
つまり、道場破り的とでも言うべき”剛なる柔”なのかもしれない。
逆に、ささきいさお氏は"歌"を自分に受け入れるような感じで引き寄せつつも、自分の得意な土俵で個性を主張するような感じだ。
こちらは、"柔なる剛"というべきものかもしれない。
さて、女性陣に関していれば、どちらかというとコーラスに徹している感じだ。それでもパワフルでパンチのある堀江美都子さんの声と清らかな感じの大杉久美子さん、素直な声のかおりくみこさんの声が一緒になるとかくも深みのある美しい声の壁が出来るものかと思わせる。どこか"アバ(ABBA)"に通ずる感覚もあって興味深い。
こうして見ると、アニソンにおける男女のデュオのあり方もおのずと見えて来るから面白い。水木&堀江(ガキーン!)、堀江&ささき(ゴレンジャー!)はあり得ても、大杉&ささきはちょっと有りえそうにないことが分かる気がする。
それにしても、この豪華なメンツでたった2分56秒というのはちょっと不満だ。そこで提案!今こそアニソン歌手全員集合で世界の子供の救済チャリティを企画して、それぞれのソロたっぷりで歌いまくって欲しい。最後にこの企画のためのメッセージソングを一曲全員で合唱して盛り上がるなんてどうだろうか?出来ればライブでファンを集めてやってくれれば最高である。
アニソンは世界を救う!?
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