トップページ > 記事閲覧 
「シュナの旅」 宮崎 駿
投稿日 : 2000/11/22 23:53
投稿者 Excalibur
参照先
『風の谷のナウシカ』でコミック界にデビューした宮崎駿が、チベットの民話を元に暖めていたアニメーション用素材を、今度は絵物語風の作品として発表。刊行間も無い<アニメージュ文庫>書下ろしとして出版された。
自然と人間との共存というテーマはここでも健在で、『ナウシカ』との共通項も伺える。というよりも、これが作者の本質的な色なのだろう。それを科白の応酬ではなく、あくまでビジュアルで見せているのは表現手段の差異によるものか。『ナウシカ』が饒舌になっているのとは対照的だ。
当時は「アニメ企画として実現させるには地味な素材」だと作者自ら語っているが、有数のヒットメーカーになった今ならば、例え地味な題材でも実現可能だろうと思う。これは決して揶揄しているのではない。こういうアニメーションを見てみたい、という素直な気持ちのあらわれである。
なおこの作品はかつて、シュナ役に松田洋治(!)を迎え、佐々木功を語り手としてNHK−FMでラジオドラマ化されたこともある。音だけでこれだけのビジュアル・イメージを表現するのに少々戸惑っていたような印象もあったが。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -