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「遺書」松本人志
投稿日 : 2005/04/01 11:14
投稿者 久保田r
参照先
1994年10月5日 朝日新聞社

 「週刊朝日」'93年7月16日号〜'94年7月22日号にて連載していたダウン・タウンの松本人志のエッセイ集。イラストも自画。インパクトのあるタイトルから発売当初話題になった。

 「遺書」というタイトルだけで、一体どんなことが書いてあるんだろう…と中味が気になった。ダウン・タウンの松本人志と言えば、笑いの切り口が強烈な個性であったから、その彼の書く文章に興味を持った。読んでみると、文章は話し言葉で書いてあり、普段テレビでネタにしているような勢いのある内容であったので、すらすらと一気に読むことが出来た。

 書くと見かけと違うというタイプの人がいる。しかし、彼は、書くことにおいてもテレビで見るスタンスと変わらない。どのような媒体であっても、彼は彼であることが変わらないということがこの本を読むことでよく分かった。飾らな過ぎる言葉と表現は、時として乱暴にも見えるが、下ネタを堂々と公表する辺りが逆に彼の気の遣いよう。自分にとって分かりやすい表現で伝えている。

 松本人志という個性に興味を持つ人におすすめの本。
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