
「遺言川柳」UFJ信託銀行 編
投稿日 |
: 2005/04/13 09:10 |
投稿者 |
: 久保田r |
参照先 |
: |
平成17年3月31日 (株)幻冬社 幻冬社文庫
遺言に関して思うことを川柳で詠んだ作品集。
銀行が募集した為か「金」にまつわる作品が大多数で、「遺言=遺産相続」という図式をユーモアを交えながら時には皮肉に、時には切実に綴られた作品達が集まっている。
巻頭には、漫画家の弘兼憲史、柴門ふみ夫妻が、夫婦と言えどもそれぞれ違うタイプの句を4編ずつ選んでいて、その感想を述べている。
遺言をする立場、遺言を受ける立場。双方の作品が載っている。
遺言をする立場の作品は、人生の先輩としての教えが込められているし、遺言を受ける立場の作品は、人間の正直な欲というものが見えている。そのどちらの気持ちも分かるだけに、自分が遺言をする際にはどうしたらよいかな、と、来るべき自分の遺言についてちょっと考えてみたりもする。
遺言。いずれ死に行く自分が現世に残して行く思い。自分がいつ死に行く運命なのかは分からないが、今の時点で分かることは、する側にせよ受ける側にせよ、誠実に生きて行きたいものだ、ということだ。

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