「ドリブル」前園真聖
投稿日 | : 2005/04/15 10:16 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
平成8年7月21日 (株)ベース・ボールマガジン社
サッカーアトランタオリンピック代表チームキャプテン、前園真聖の自伝。
サッカーはその頃世界の舞台に上がれるかどうかという瀬戸際の階段を昇っていた時期だったので、オリンピック最終予選はかなり手に汗握る展開だった。そんな過渡期をキャプテンとして引っ張って行ったのが彼。
当時、彼の勢いは凄く、CMなどにも出演し、一気に名前が日本中に知れ渡っていた。綺羅星のごとく現われた彼の半生をこの本で知ることが出来る。
幼い頃〜学生時代の写真も多数掲載され、初恋の話などもあり、彼の活発な子供時代が書かれている。そしてプロに入ってオリンピック最終予選へと続くのだが、当時のキャプテンの重責やサッカー界の様子などが書かれていて、世界の舞台へ上がる大変さが分かる。
当時脚光を浴び始めていた中田英寿のことも書いてある。最終予選で同室となり親しくなったこと。その中の印象的な一文が───ヒデ、次はお前の番だよ───。ゾノは、中田の未来を感じ取っていた。
ブラジルから歴史的な1勝をもぎ取ったアトランタオリンピック代表チームのキャプテン、前園真聖。彼の若さ溢れる輝かしき時代がこの本の中にある。