「ジークフリート伝説/ワーグナー『指環』の源流」 石川栄作
投稿日 | : 2005/05/03 22:01 |
投稿者 | : Excalibur |
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『ニーベルンゲンの歌』を全部読むのは大変だし、オペラ『ニーベルングの指環』を通しで見る(聴く)根気はないし、と横着者が探し出してきた1冊。
ブリュンヒルト伝説、ブルグント伝説から「歌謡エッダ」、「ヴォルスンガ・サガ」、「ティードレクス・サガ」など様々な伝説・伝承を経て、ドイツの中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』が成立していく過程、そしてそれを踏まえた上でワーグナーが楽劇『ニーベルングの指環』四部作として結実させていく流れを、順を追って解説してくれる。
302頁で¥1,000(!)と文庫本としては値が張るが、講談社学術文庫という性格を考えれば致し方のない面も。ハードカバーの豪華な研究書と違って、手軽に手に取れるし。