「ダ・ヴィンチ・コードの『真実』」 ダン・バースタイン:編
投稿日 | : 2005/06/04 18:35 |
投稿者 | : Excalibur |
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ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』の読者は、その中に散りばめられた「情報」「知識」「解釈」「もっともらしい記述」「引用」などのうち、どこまでが「事実」で、どこからが「虚構」、あるいは作者の思い違いや勘違いに起因する「誤り」なのか、気になる人も多いだろう。一読者として同じ疑問を抱いた著者が、専門家の発言や資料を探し、一つの判断材料として1冊にまとめたのが本書だ。
個人的には、『ダ・ヴィンチ・コード』という小説抜きにしても興味ある素材が集まっている雑学のネタ本ということになるが、小説を単にミステリー、サスペンス物としてだけ楽しんだような人には不要でもある。知的好奇心を刺激された人のみ、自分で資料を漁ってその真偽を自分なりに判断しても良いし、また本書のように手っ取り早く情報をまとめた本を手に取るのも良いのではなかろうか。ダン・ブラウン自身のインタビューが収録されているのも、お得感を高めている。