2006年12月26日　（株）中経出版　中経文庫

　作家や政治家など古今東西の有名人の名言を集めた本。名言の一つ一つに解説はなく、ひたすら監修者によって選ばれた名言がカテゴリ別に掲載されている。巻末には、名言を発した人名一覧が生没年と共に紹介されている。

　カテゴリは、メインが5つ。第1章「仕事のプロをめざす」第2章「自分を鍛え直す」第3章「人生を励ます」第4章「心と体をリフレッシュする」第5章「あらためて、人生を考える」。これらの章の下に細かなカテゴリがあり、1つのカテゴリに付き6編前後の名言が掲載されており、延べ500編以上の名言を見ることができる。

　くどくどとした解説がないので、名言を読んでその言葉の意味を自分なりに考えられるところがこの本の良いところだと思う。その日の気分によって気ままにどのページを開いても読みかけになるといった中途半端な気分にはならないので、忙しい現代人にはもってこいの本。その言葉について詳しく調べたければ、また別の本を探せば良いのですし。

　手紙や改まった席上でのスピーチなどで引用できそうな名言がたくさん載っている。「世の乱れは言葉の乱れである」（山鹿素行）「人はみな分かることだけ聞いている」（ゲーテ）「百冊の本を読むより、百人の人に会え」（小泉信三）など…多くの名言が詰まっている。1冊で百人以上の名言と出会える本。

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