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「世界性生活大全/愛と欲望と快楽の宴」 桐生操
投稿日 : 2007/04/05 16:21
投稿者 久保田r
参照先
2007年2月10日 (株)文藝春秋 文春文庫

 「本当は恐ろしいグリム童話」の執筆者が書いた世界の性生活にまつわる本。ありとあらゆる性の言葉が登場し、その言葉についての簡単な説明とエピソードが紹介されている。

 主なカテゴリは4つ。「エロスの章」「結婚の章」「ファッションの章」「トイレの章」に分けられ、それらの章の下に”キス”や”サディズム”や”ホモセクシュアル”や”足裏くすぐり女”や”初夜”や”一夫多妻”や”不能裁判”や”フェチズム”や”ハイヒール”や”穴あき椅子”や”尿占い”などなど、様々な言葉を含めて実に100以上の性にまつわるあれこれが書かれている。

 はじめから「性生活大全」と謳っている本なので、伏せ字などなしにそのものずばりの単語で説明がなされている。そのうえ始めの章が「エロスの章」なので、読み始めはしばらくどきどきするが、やがて女性作者特有の物腰柔らかい文章に慣れて来ると世界の面白おかしい不思議な性にまつわるエピソードについて色々と知ることができる。お国柄というか人間の性欲はかくもバラエティに富んでいるのかと感心することしきり。中には呆れるようなエピソードもあるが、それも人間味のあるエピソードとしてこうして記録に残ってゆくのだろう。

 性に意味を見いだし快楽を求めるのは、人間ならではのことで、古来から性の関心は飽くことなく高いまま今日に至っている。かの歴史上の有名人たちはどんな性生活を送っていたのか。他人のプライバシーを覗き見るといういけないけれどもでも見てみたいのよという好奇心を満たしてくれる本。

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