「普通人名語録」 永六輔
投稿日 | : 2007/03/06 16:14 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
1991年6月15日 (株)講談社
「無名人名語録」の第二弾。前巻と同様に永六輔氏が集めた語録がずららっと並べられている。これだけ語録が揃うと、中にはこっそりと有名人が発した言葉も混ざっているのではないかと勘ぐってしまうところもあるが(例えば永六輔氏とか)、でも署名のないところがこの語録集の良さであり、この言葉は本当は誰が発しましたという野暮な真似もしていないところが良いところ。ひたすら言葉のみの余韻に浸ることができる。
今巻からも2編紹介。
「着物って肌を隠すから美しいのね。洋服って肌をどう見せるかってところがポイントだから、肌がきれいでないと…」
「盛岡に北ホテルって小粋なホテルがあるんですけど、どうしてですかねェ、北ホテルって名はいいんですけど、東ホテル、南ホテル、西ホテル。どれも、変な名前ですよね」
どちらもなるほどなぁ…と納得する言葉。着物は、現代ではイベント時にしか着ない服になったが、洋服は、最近ではどんどん露出度が高くなっている。だからこそ現代ではエステが流行るのだろう。そして、盛岡には確かに北ホテルがあって、オフィス街にほど近いところにある。だが、東ホテル、南ホテル、西ホテルは聞いたことがない。やはり変な名前だからだろう。