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「仰天!歴史のウラ雑学 後宮の世界」 堀江宏樹
投稿日 : 2006/09/29 15:03
投稿者 久保田r
参照先
2006年7月6日 (株)竹書房 竹書房文庫

第1章 日本編
第2章 中国編
第3章 トルコ編
第4章 イタリア編
第5章 フランス編
第6章 ドイツ・オーストリア編
第7章 ロシア編

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 後宮…すなわち「大奥」のことで、国を支配する男の為に存在した女性たちの住まう場所のこと。日本〜西欧を代表する王家まで解説している。

 題材に興味を惹かれて読んでみたはいいが、作者の書いた文章と相性が合わず、読み終えた後にあまり身に入らなかった気がする本。しかし、色々と興味深いことは書かれてあった。後宮だけに性にまつわる話が多く、身分の高い方の乱れた生活などについても色々と知った。だが、知っただけという読後感で、そこから想像の翼が広がらなかったので、今一つ物足りない感じのする本ではあった。

 この本は、男女の睦みあいばかりについて書いているのではなく「衆道」についても度々登場する。…というか、進んで「衆道」を書いて気がする。性転換手術を受けたローマ皇帝が宮廷内で男相手に売春をしていた話とか、ルイ14世にひたむきな愛を捧げ続けたゲイの作曲家の話や、最後のロシア皇帝・ユフポフの熱烈な男同士の”友情”や、徳川家光の衆道一辺倒、讃丸という少年を偏愛した藤原頼長の話などなど、国内外の貴族の「衆道」について度々登場する。途中、「ボーイズラブ」などという言葉まで登場するので、その筋の人には興味を惹かれる本だと思う。

 それにしても、高貴な方々の性というのはかくも奔放なものかと半分呆れるやら半分感心するやら全編スキャンダルを味わう気持ちで読んだ。性というのは、身分が高ければ高いほど国を問わず淫らで甘い蜜になるのだとつくづくと感じた内容であった。
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