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「宇宙戦艦ヤマト 完結編/ロマンアルバム・エクストラ 56」
投稿日 : 2011/09/16 16:42
投稿者 久保田r
参照先
1983年 徳間書店

 1983年に劇場公開された「宇宙戦艦ヤマト 完結編」のロマンアルバム。内容は、フィルムストーリー、設定資料、ピックアップシーン、イメージボード、西崎プロデューサーを始めとするスタッフのインタビュー等々。

 本の内容と構成には今までと変わりはないものの、シリーズの「完結」というだけあって全体的にこれで終わりという物寂しさと最後だけによりよいものをという意識の高さと丁寧さが伺える内容となっており、感慨深い温もりを感じることのできる内容となっている。

 フィルムストーリーは、誌面で見ても絵の丁寧さと美しさと作り込みの深さが伺え感動が蘇る思いであるし、細かな線画で埋め尽くされた設定資料は、圧巻で見応えあり。見所となるシーンを集めたピックアップシーンは、キャラクターの細かな表情まで見ることができ、戦闘シーンの描写に於いても細かく捉えてあってこれも見応えあり。金田伊功さんの描いたイメージボードは、ヤマトの勇姿が描き込まれてあり、高橋信也さんのイメージボードでは古代とユキのラブシーンを、勝又激さんのイメージボードではディンギルを始めとする美しい美術の数々を見ることができる。中でも知的好奇心をくすぐってくれるのが「YAMATO WAR MAP」。土星海戦、冥王星海戦、ウルク決戦、ヤマト最後の会戦に於ける戦場の敵味方の位置関係が図となって描かれてあり、このように練られた細かな設定があったことにより「完結編」は奥行きの深い丁寧な作品であったことが判る。

 最も「完結編」らしいコンテンツは、スタッフインタビュー。西崎プロデューサーの言はいつにも増して熱意を感じるし、松本零士さんのコメントやシリーズに長く携わったスタッフのコメント、声優さんのコメント、宮川泰先生と羽田健太郎さんのコメントなどなど、それぞれに「ヤマト」の最後への思いが語られてあって寂しさとともに胸が熱くなるほど。”これで最後──”と、誰もが信じた「完結編」の全てが詰まっている。

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