2010年5月15日　（株）リトルモア

　お笑いコンビ、インパルスの板倉俊之が、ことわざをもじって独自の笑いとしているもの。ことわざと言っても難しい内容のものはなく、「早起きは三文の徳」や「犬も歩けば棒に当たる」や「豚に真珠」や「花より団子」や「かわいい子には旅をさせよ」などの一般常識として多くの人が知っているようなことわざをもじっている。

　もじっている部分は、ことわざの後半部分。前半部分が振りとなっており、後半に板倉の考えたオチが来るという仕組み。百聞は一見に如かず。3つのネタをご紹介。

　「かわいい子には……結局彼氏がいる」
　「早起きは……原付免許をとりにいくためさ」
　「豚に……してはさっぱりしてる…なんだ、鶏肉か」

　という具合。このネタは、以前に「エンタの神様」で見たことがあり、板倉が学生服を着て学校の勉強机に座っている姿に知的なムードを感じつつも、「次の空欄を埋めよ」ということわざのテストにとりかかるや、思いもよらないユニークな答えがポンポンと飛び出して来て大笑いした。わざとふざけている態度ではなく、自分の出した答えに納得しながらの芝居がよくてこのことわざシリーズのファンとなった。

　本に収録されていることわざの数は、92個。前のページにことわざの前半部分があり、裏のページにオチとなる後半部分が自筆で書かれている。途中には、学生服を着た板倉の写真が数点あり。巻末には、全てのことわざの正答が載っている。ある意味ことわざを知るきっかけとなる本であるけれども、前もってことわざを知っていると楽しめるのは確か。余分な解説などがないので、さくさくと読むことができ、15分もあれば完読できてしまう。余った時間の気分転換などにおすすめ。

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