「神々の指紋」 グラハム・ハンコック
投稿日 | : 2001/02/14 23:08 |
投稿者 | : Excalibur |
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この手の本は別に珍しいジャンルというわけではない。
また取り上げている題材にしても、専門家の話によれば然して目新しいものばかりではないとのこと。
では従来ならば一部のマニアが読むだけの、一般的には胡散臭い怪しげな本と括られてしまいがちな内容の本が、何故世界的なベストセラーとなったのか。
これはひとえに著者のハンコックが英『エコノミスト』誌のジャーナリストだったという経歴にあるのだと思う。いわゆる研究家と称する人ではなく、門外漢の素人だったが故に情報を新鮮に受けとめてジャーナリストとして独自の調査をしたこと。これが視点の相違をもたらしたということはあうだろう。
さらに普段この手の書籍には触れたことのない層が手に取ったために、これまた斬新なものとして受け取られたということだ。
その証拠に「あやかり本」の売れ行きはあまりよくないようで、この内容そのものがブームを巻き起こしているわけではないようなのである。