
投稿日 | : 2020/09/23(Wed) 16:45 |
投稿者 | : 久保田r |
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昭和58年4月15日 第1刷発行 集英社文庫
昭和38年〜昭和54年頃のアニメ作品のキャラクターの解説集。
メインキャラクター編、サブ・キャラクター編、ライバル・キャラクター編にグループ分けされており、作品とキャラクターの説明はもちろんのこと、キャラクターの年齢、出身、性格、特技、作品内での所属、名セリフ、声優等のデータが記載されている。ところどころツッコミのような()書きがあり、大全集でありながら読みやすい内容となっている。
登場キャラクターをほんの一部紹介すると、アトムから始まってトリトン、兜甲児、キャシャーン、古代進、レミ・バルブラン、岡ひろみ、雪野弥生、リン・ミンメイ、星一徹、ジョージ浅倉、ジョーダン・ベス、クラリス・ド・カリオストロ、平山ひらめ、レミー島田、カーロス・リベラ、ベルク・カッツェ、面堂終太郎、レプカ、ドロンジョなどなど、50代〜40代後半には懐かしくてたまらないキャラクター達が顔を揃えている。(総勢143名分)
また、巻末には声優リストがあり、声優ごとに生年月日と当時の所属事務所と本に登場しているキャラクター名が記載されている。
時代の変遷とともにアニメの有り様も多様化していき、現代では様々な年齢に合わせた数えきれない作品が存在する。その出発点とされるのが「鉄腕アトム」であり、作品にファンを根付かせたのが「宇宙戦艦ヤマト」であり、シリーズ化を大成功に治めたのが「機動戦士ガンダム」であるのは周知の事実。単に絵が動くだけの作品では当時の子どもたちの好奇心を満たしはしなかった。絵が動き、胸を打つストーリーと台詞の持つ言葉の力、そして魅力的なキャラクターが揃っていなければ現代へと繋がる日本のアニメの隆盛はなかった。この本は、日本のアニメを支えた一時代を振り返るにのちょうどいい一冊。