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「大人養成講座」 監修:全日本大人養成学会
投稿日 : 2001/05/04 23:23
投稿者 久保田r
参照先
1993年4月20日 (株)扶桑社
文:石原壮一郎、絵:ひさうちみちお

大人になるための教科書。
なのですが、二十歳前にこれを読んで「そうか!こうすれば大人に見えるんだな」とか「なるほど〜。これが大人というものか」とか「ウ〜〜〜ン。こんなのが大人なのか」と、頭でっかちに大人についての行動を起こす前に期待と不安とを己の胸の内に抱え込むための本ではないように思います。
確かに、”明日から社会人だ!”というような立場の方に、この本を読んで「そうか。会社にはこういう大人がいるのか。こういう時はこう答えればいいのだな」と、予習よろしく勉強して来ていただければ、こちらとしても若いコの気を引こうとして仕事の説明に要らぬダジャレを交えたとしても、ニコヤカに受け止めてくれて、努力も報われ、気分も害することはなくなるとは思いますが、大人になるというとことは、先回りして知識を頭に詰め込むものでもないと私は思います。
大人というものは、学校と違って何年で卒業という枠がありません。会社によっては定年退職というものがありますが、それにだって何十年という年月を要します。マニュアル通りに運ばないのが大人であり、社会であります。大人の世界には本で読んだり話に聞いただけでは分らないことが多過ぎます。若いうちの苦労は買ってでもしろ、と言いますから、この本を読んでも「ホントにこういう大人っているの?」とか「なんの事を言っているのか分らない」とお思いになる方は、取り敢えずは大人社会に飛び込み色々な経験をしてみましょう。幾つかの失敗を胸にこの本を読み返せば、「なるほど」と、大きく頷けること間違いなしです。そして、今後まだ何十年も続く大人社会を、辛い中にも楽しさを見つけて行く乗り切る知恵がつくことと存じます。
ということで、この本は、これから社会に旅立とうとする若いコよりも、既に社会人として生活し、幾つかの人間関係のもつれや恋愛を経験した方にこそ、読んでいただきたいように私は思いました。(おはり)
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