著者のミュレンは、スペースシャトル・ミッションに３度参加した経歴を持つれっきとした宇宙飛行士。
現在ではＮＡＳＡも空軍も退役して、自らの体験を学校やら企業やらで語ることを本業としているプロの講演者というわけ。
これまでの講演会で、宇宙飛行や宇宙飛行士に対して寄せられた多くの質問への答えを一冊にまとめたいというのが本書成立の経緯だそうで、Ｑ＆Ａ形式でまとめられた中味は、なるほど色んな質問で彩られている。
「シャトルは月まで飛べるの？」「女性宇宙飛行士は宇宙でもお化粧するの？」「女性は宇宙でもブラジャーをするの？」「高血圧でも宇宙飛行士になれるの？」「宇宙飛行士も生命保険に加入出来るの？」などなど、案外知らないことや、ちょっとした豆知識として知ってると面白いかな、という内容で、宇宙飛行がどんなものか、宇宙飛行士ってどんな人たちなんだろうか、というものを知る上ではお手ごろ。

ところでこれは、『宇宙飛行士が答えた５００の質問』として一度翻訳出版されたものを、内容を一部割愛し改訳したものだそうだ。なんで完訳版で出さなかったのだろう？　それに邦題をどうしてこれに決めたのかも謎だなぁ。

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