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「スター・ウォーズ解体新書」 マサチューセッツ”スター・ウォーズ”ラボラトリー
投稿日 : 2002/07/05 21:45
投稿者 Excalibur
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マサチューセッツ”スター・ウォーズ”ラボラトリーなるグループが著した『スター・ウォーズ』の研究本。発売されたのは、『エピソード1』が公開される約一年も前の’98年8月。一般のファンにとっては「その他大勢」的なキャラクターにも脚光を浴びせ、重箱の隅をつつきながら解説する内容は当時にしては斬新。キャラクターのみならず様々な謎にも挑み、それなりの回答を導き出しているのもお見事である。当然この時点では製作中だった『エピソード1』を含めた<新三部作>の予想も繰り広げられ、これはと思わせるものもいくつかあった。今となっては「残念でした」という結果になってしまっているものが多いのだが。
例えば「アナキンの幼馴染のキッスターが、後のボバ・フェットである」。元々ダース・ヴェーダーとボバ・フェットは古くからの知り合いだとする説は根強かったのだが・・・。「ランド・カルリジアン以前の<ミレニアム・ファルコン>の所有者はオビ=ワン・ケノービ(或いはアナキン)だった」というのもある。こちらはまだ『エピソード3』の展開如何では可能性が残されているが、現時点ではノーである。極めつけは「オビ=ワンとパドメ、そしてアナキンが三角関係になる」。そして「アナキン以前にオビ=ワンとパドメが結ばれ、生まれた子供がハン・ソロ」だとする意見。そして<エピソード7>以降では異父兄妹と知らずに結ばれたハンとレイアの子供たちが悲劇に見まわれることになる――これなど<アーサー王物語>などを引き合いに出すまでもなく、如何にも中世の物語風でロマンティックな展開を期待させるが、どうやらそこまでドロドロの展開にはならないようである。
というわけで『エピソード1』公開前の情報枯渇時代には色々楽しませてくれた一冊だが、流石に公開以後はもう「用済み」。古本屋の片隅でひっそりと眠っているか、或いはワゴン・セール品にでもなっているかと思いきや、なんと近頃いきなり文庫化された! <新三部作>ストーリー予想のページは丸ごと割愛されているが、それ以外のページには加筆訂正がないという快挙(暴挙?)。どうせ出すなら『エピソード1』を踏まえた改訂版にして欲しかったものだが――。
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