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「鉄道地図は謎だらけ」 所澤秀樹
投稿日 : 2008/11/21 17:05
投稿者 久保田r
参照先
2008年3月20日 光文社新書

 相方さんのブログ記事でこの本の存在を知って興味を引かれて読んだ次第。私的な話になるけれども、私は今年はマイブームと言えるほどやたらと鉄道に興味を引かれていて、書店に行けば鉄道に関する本棚に寄るし、夏に愛知と東京へ旅行した際は、鉄道に関しては私よりもはるかに詳しいダンナを差し置いて、私が時刻表と首っ引きとなって新幹線の切符を手配した。東京への旅行の際は、大宮にある「鉄道博物館」にも行った。一体私の中でどんな作用があったのかわからないが、どうやら今年は鉄道が私のオタク性をくすぐり続けている模様。

 この本に関しては、夏の旅行の前後に読んでいて、おかげで退屈に感じていた鉄道地図の見方の”ツボ”といったものを学ぶことが出来、鉄道への興味の幅が広がった。「話を聞かない男、地図が読めない女」という男脳・女脳について分析している本のタイトルにあるように(レビュー→http://chaos-i.com/review/bookextra/title/103.html)、脳の仕組みにより女性は地図を読むのが苦手の傾向にあるようで、ご他聞に漏れず私も地図を見るのはあまり気乗りしない性分。その為、時刻表に掲載されている鉄道地図は、単なる駅名表示でしかないと思っていたのだが、この「鉄道地図は謎だらけ」の本を読んでからは、線路の引き方が複雑であったり、よく見ると似通った駅名がひしめいていたり、更によく見ると線路が繋がっているようで繋がっていなかったりと、ツッコミ所満載であることが分かった。それからは、苦手意識を横に置いて積極的に鉄道地図を見るようになった。(主に自分の住んでいる岩手県内中心だが)

 この本では、鉄道地図から作者がピックアップしてその謎に迫っているが、何故そのようなことになったかという理由になると多くは歴史の事情に由来していて、現在を通して過去についても学ぶことができる。また複雑に絡み合う線路の謎に始まり、線路境界・保線区境界・支社境界などの謎、十字に交差する線路の謎、線路の終点の謎など、多種多様且つ複雑な鉄道の謎について色々と知ることができる。

 とはいえ、やはり最も興味はあるのは、自分の住んでいる岩手県のこと。特にIGRいわて銀河鉄道は、現在通勤に使用している路線であるのと、花輪線のとある駅前に祖母の家があることから子供の頃から数え切れないほど利用している縁もあり、このIGRと花輪線の謎というか怪については、身近な存在としてかなり興味を持って読むことができた。この本に書いてある通り、盛岡駅のIGRのホームは、わかりにくい位置にある。駅ビルフェザンの放つ明るさに目を奪われているとうっかり見過ごしてしまいそうなほど地味な位置にあるので、要注意。(と、書くと大袈裟かなぁ…)

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