１９世紀末にニュージーランドに現れ、人々との交流から世界で初めて法律で守られることになったイルカ――ピロウラス・ジャック。そして２０世紀半ばすぎに、再び海と人間との掛け橋になったオポ。さらに遠くギリシャ神話にまで遡り、イルカと人間との関りについてまとめた１冊。欧米人と日本人のイルカ感の違いから、日本人のイルカ漁への批判へと著者の持論が展開されてゆくが、やや飛躍しすぎの部分もあって素直に受け止め難い。勿論、人とイルカの共生という理想そのものには共感を覚えるのだが・・・。

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