メジャー・リーグ最年長ルーキー、ジム・モリスの自伝（ジャーナリストのジョエル・エンゲルとの共著）で、映画『オールド・ルーキー』の原作。全部で九章あるうち映画で主に描かれるのは終わりの二章で、如何に少年時代からスポーツ万能だったかが滔々と延べられていて、そのイメージに違いに少々面食らう。さらに映画では挫折以降野球はおろかスポーツそのものとの縁もすっかり切れていたかのような描き方だったが、実は（一時）引退後も地元のソフトボール・チームやフットボール・チームに参加して活躍していたことにも紙数が割かれており、それを知ってしまうと映画ほどの衝撃は受けない。それでも出来過ぎの物語ではあるのだが。

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