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「江川流マウンドの心理学」 江川卓
投稿日 : 2004/01/05 23:06
投稿者 Excalibur
参照先
球界きっての理論派と言われている(のかな?)元巨人投手・江川卓の、いわゆるひとつの(苦笑)「江川理論」をまとめた一冊。「野球の面白さ100倍!駆け引きバイブル」という副題が付いてます。
帯を見ますと「ダイエー和田毅投手の座右の書として話題!」となってますが、そんな凄い書物なんだー、話題になってんだー、で、和田って誰?・・・という声が聞えてきそうですねェ、セリーグはおろか野球は巨人しか見ない、って人から(爆)。一応昨シーズンの新人王で、日本一の胴上げ投手ですので念の為。ただ。まだまだ引き合いに出すほどのビッグネームとも思えませんが。
でその内容はというと、ピッチャーの深層心理に重点を置いて、心理ゲームとしての側面から野球を捉えたものです。こう書くと「なんだか理屈っぽそうだなー」「しち面倒くさそう」と受け取られがちですが、そんなことはありません。それほど野球に詳しくなくて、という人でも「フンフンなるほどー」と読めるのではないかと思います。ただ残念ながら構成はちょっと散漫な感じがします。もっと順序だってというか、秩序だったまとめ方は出来なかったものかいなーという気がします。
それにデータがちと古い。そもそもは2001年8月に刊行された『マウンドの心理学』(ザ・マサダ刊)を、改題・再構成して文庫化したという代物なんですが、データがその時点でのものなんです。全てとはいかないまでも、ある程度差替えて改稿するわけにはいかなかったんですかねぇ・・・。


2003.9.10 第一版  廣済堂文庫
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