「アーノルド・シュワルツェネッガー/知られざる過去」
投稿日 | : 2000/11/22 23:51 |
投稿者 | : Excalibur |
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著者はウェンディー・リー。
映画スターについて書かれた本はたくさんあるけれど、大抵はヨイショしまくりと相場が決まっている。ところがこの本は所謂暴露本。おかげで出版される前にはかなりの妨害が入ったと聞く。本人も痛くご立腹とのことだが、かなりのプライベート・スナップも掲載されており、はて、これらの写真の提供者は一体誰なのかしらん?
内容は、女好きで野心家の成り上り者のサクセス・ストーリーといったところで、父親がナチス党員だったことや、兄が飲酒運転で事故死していたこと、ボディービルの大会でライバルのルー・フェリグノを心理的に撹乱させて勝利を得たこと、結婚によってケネディー一家の一員となるために、ブリギッテ・ニールセンをシルベスター・スタローンに押しつけたり・・・・と様々なエピソードを紹介。これを読めばシュワルツェネッガーがどんなに嫌な奴かがわかる、という仕組みだ。少なくても私のシュワルツェネッガー観は、これによってかなり歪められたのは間違いなく、ファンならば絶対に読んではいけない一冊だろう。
さて、本書の中ではスタローンに対しての剥き出しの対抗心が強調されているシュワルツェネッガーだが、後には共同でレストランを経営したり、競演作を準備中と伝えられたりもしている。はたして本書がどの程度シュワルツェネッガーの実像に迫っているかは、読み手の判断に任されているということか。