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「ルーク・スカイウォーカー」(スター・ウォーズ)
投稿日 : 2003/07/10 22:24
投稿者 Excalibur
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『スター・ウォーズ』の主人公。辺境の惑星に住む平凡な青年が、やがて偉大なジェダイの騎士へと成長する――<クラシック・トリロジー>は、文字通り彼の成長物語だった。
・・・のだけど、どうにも陰が薄い。人気はハン・ソロに奪われがちだし、役者そのものもハリソン・フォードの躍進ぶりに比べると、マーク・ハミルはさほど目立った活躍はなく、一歩間違えれば「あの人は今?」となりかねない状況。よっぽどのファンじゃなければ、彼の近況は知らないだろう。特に日本では紹介されないものが多いし。
でも強烈な個性はないものの、純朴でまっすぐなルークだからこそ<クラシック・トリロジー>はあそこまで盛りあがったのは確かなはず。もう一度ルークに注目しながら<クラシック・トリロジー>、見なおして欲しいものだ。
その後のルークはスピンオフ小説&コミック版でも冒険を続けているが、お話によって大活躍だったり、大マヌケだったりと浮き沈みが激しい。これがハンだと、活躍しても失敗してもハン、というキャラクター認識が出来るけれど、ルークの場合は別人のように思えてしまうこともしばしば。送り手にとっても掴みどころのないキャラクターなんだろうか。主人公なのになぁ・・・。
で、主人公主人公と言い続けてきたが、実は近い将来その座が危うくなる可能性が実は、ある。というのも今じゃ「スター・ウォーズ」は6部作というのが常識としてまかり通っているが、もしそうなると6作通して一貫して描かれるのはアナキン・スカイウォーカー=ダース・ヴェイダーという人物のはず。となると真の主人公はルークじゃなく、そのお父さんだってことにもなりかねないのだ。
頑張れ、ルーク! フォースの守りあれ!!
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ルークは立ち直りが早い!
投稿日 : 2005/08/14 21:42
投稿者 Excalibur
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『エピソード4』ではルークに次々と不幸が襲い掛かる。
育ての親である叔父夫婦は帝国軍に惨殺され、師であるオビ=ワン・ケノービはダース・ベイダーとの決闘に敗れ、再会したばかりの親友ビッグスは目の前で撃墜、さらにはパートナーとなったドロイドR2−D2も攻撃を受けて無残な姿に・・・!
しかし切り替えが早いというか何というか、落ち込むのは一時。
叔父夫婦の焼死体を見た後はすぐにオビ=ワンとのオルデラーン行きを決意、父のようなジェダイになりたいと宣言。オビ=ワンが斃れたときは流石に動揺していたが、即座に追手を殲滅させると歓声を上げて大喜びする始末。最後のデス・スター攻略戦でも、ビッグスの撃墜に一瞬落ち込みは見せるものの、オビ=ワンの励ましもあって攻撃続行。途中でR2が攻撃されてもどこ吹く風。見事にデス・スターを破壊し帰還した後は、レイア、ハンと大騒ぎ。C−3POが相棒のR2を心配して半狂乱になっていても、適当にあしらうだけだ。
愛する者への執着を持ち、母親の死をずっと引きずっていたお父さんのアナキンとは大違い。まぁ、だからこそフォースの暗黒面に囚われなかったのかもしれないが。
そういえば『エピソード5』で、「私がお前の父だ!」とベイダーに明かされ、「ノー!!」と叫んで全否定していたけれども、その後ですぐ精神感応(?)でのベイダーの呼びかけに「父さん?」と答えていたところを見ると、結局はあっさりと受け入れちゃったみたいだし。これが新時代のジェダイってことなんだろうか?
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ルーク・スカイウォーカーを演じた7人の男たち
投稿日 : 2004/08/07 21:31
投稿者 Excalibur
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ここでは日本語吹替版『スター・ウォーズ』についてコメントしていきたい。ゲームソフトや特番を除いた”映画”の吹き替えでルークの声を担当した人は7人もいる。

先ずトップバッターは神谷明。厳密に言うとこれは映画の吹き替えではない。映画のダイジェストであるストーリー・レコードで演じているのだが、一応ドラマとしての吹き替えなのでカウント。自分にとっても初めて接したルークなので(ノベライズを除くと)、特別の思い入れもある。ただ、熱血ヒーローを得意とする神谷明のこと、本物の(?)ルークよりも勇ましくて格好良く感じられるのはご愛敬。人によってはミスキャストと捉えるだろうけれども、これはこれで味があって良いだろう。

奥田瑛二はジョージ・ルーカス公認の由緒正しきルーク声優で、劇場公開された『新たなる希望』と『帝国の逆襲』の2作品で演じた(公開の順序は逆。なお『ジェダイの帰還』では劇場公開用の吹替版は作られなかった)。
これは俗に「声質重視」と呼ばれるもので、要するにあちらのスタッフがオーディションで、オリジナルの役者さんに似た声の人を選ぶというパターン。極端なことを言えば、演技力二の次で物真似タレントが選ばれる可能性さえあるシステムなのだが、昨今のハリウッド大作には顕著な傾向でもあり、またそのヴァージョンが唯一無二、他のヴァージョンを一切認めないということもあるようだ(『エピソード1』も『エピソード2』もそうだ)。
僕は『新たなる』だけ見ているが、奥田ルークがどんな感じだったか、正直言って全然記憶に残っていない。日本での吹き替えとは声色ではなく、あくまでのオリジナルの役者さんや役柄のイメージ優先でのキャスティングが普通であり、今後この傾向が強まればせっかく定着するかに見えた吹き替え映画が、再び衰退の一途を辿るのではないかと危惧している(例えばケビン・コスナーは細くて甲高い地声よりも、津嘉山正種が吹き替えた方が遥かに格好良く聞こえるということ)。また、ルークを演じたマーク・ハミルと奥田瑛二の声が格別似ているようにも思えないのだが。

次に登場するのは、鳴物入りでTV初放映された際にルークを吹き替えた渡辺徹。渡辺ルークが一番!という人を寡聞にして僕は知らない。ハンやレイアの配役も含めて、十中九までワースト1とされるヴァージョンだろう。おそらく今の渡辺徹ならばそこそこ吹き替えもこなすのではないかと思うのだが、もはや誰もそれは望まないだろう。

そしてその汚名返上とばかりに起用されたのが水島裕。3作全てを担当したこと、再三繰り返し放送されたこともあって、一番馴染みがあるのがこの水島ルークではないだろうか。個人的には水島ルークは幼すぎて、殊に『ジェダイの帰還』あたりの成長したルークには相応しくないと思っているのだが、最大公約数的な選択をするならば、このヴァージョンになるだろうか。

もう一人3作全てを担当しているのが島田敏で、こちらはビデオソフト版。最近のファンにはこちらの方が馴染み深いかもしれない。2枚目といってもをクセのある役が多い島田敏を主役に抜擢したのは誰なのかは知らないが、これは意表をつくキャスティング。確かに巧く演じてはいるのだが、決定的にルークのイメージとは外れてしまっているのが惜しい。今回発売されるDVD−BOXもこのヴァージョンが流用されるようだ。なお、三部作の<特別編>製作に当って、追加録音が行われている。

変り種といえば『帝国の逆襲』の再録音版でのみ演じた塩沢兼人もそうだろう。こちらも純朴で真っ直ぐな少年役にはちょっと辛い。ユニークといえばユニークな起用だが、疑問点も多々残る配役ではある。

そして最新ヴァージョンが再々録音版『新たなる希望』に登場した石田彰(目下のところ<特別編>として録音された唯一のヴァージョンでもある)。ルークはまぁハンサムな部類だろうが、決してハっとするような美少年ではない。ところがボーイズ・ラヴ系でも活躍している(苦笑)石田ルークでは二枚目過ぎるのだ。ある意味ではオリジナル以上に凛々しい神谷ルークに通じるものがあるが、やはりこれもミスキャストの部類だろう。

ということで、実はルークというのはイメージの捉え難いキャラクターなのだということを改めて認識した次第。ハン・ソロはある程度ファンに支持されているヴァージョンがあるし、レイアに関しては基本的に美女声の声優さんがあてがわれているが、ルークにはこれという決定打がない。これからも新たなルーク声優は誕生していくだろうが、さて「これだ!」と言えるヴァージョンは誕生するだろうか。
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