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「豪姫」
投稿日 : 2001/02/16 23:07
投稿者 Excalibur
参照先
勅使河原監督にとっては前作『利休』の続編的位置付けかもしれない。千利休自刃後のその高弟の一人古田織部を中心に展開して行く。
タイトルロールとなっている豪姫とは前田利家の娘で秀吉の養女となった女性であるが、彼女は要所に登場する重要な脇役といった按配。物語の主観はあくまでも古田織部とそのお庭番のウスであり、豪姫の恋人(?)であるところのウスが狂言廻しの役を担っていく。それが弊害になったのか、物語が散漫になっているようだ。
豪姫にしたところで十代の半ばで姿を消し、次に再登場するのが四十代(?)というのも自然な流れとは思えず、その間の大きな歴史上の出来事(秀吉の死、関が原の合戦、大坂の陣等々)の描写も無いために、起と結のみで承と転がない印象を受けた。
仲代達矢の存在感が画面を引き締めているが、宮沢りえはもうちょっとなんとかならなかったものか。そもそも彼女の顔立ちが戦国女性に似つかわしくないこともあるが、台詞回しに大いに難あり。

          (1992/10/3 池袋文芸座2)
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作品データ
投稿日 : 2001/02/16 23:08
投稿者 Excalibur
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製作:奥山和由/磯邊律男/小田久栄門/勅使河原宏
原作:富士正晴
脚本:赤瀬川原平/勅使河原宏
音楽:武満徹
監督:勅使河原宏

仲代達矢/宮沢りえ/永澤俊矢
松本幸四郎/江波杏子/三國連太郎

1992年
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