「BLOOD/THE LAST VAMPIRE」
投稿日 | : 2001/03/20 23:22 |
投稿者 | : みずよ |
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舞台はちょっと過去の日本。
セーラー服の少女が日本刀を振りかざし、町に潜む吸血鬼を退治する映画。
…と書いてしまうと身もフタもなくなってしまうが、
そこには黒いマントをひるがえしニヒルに笑う吸血鬼は出てこない。
小夜(さや)と呼ばれるその主人公に「忍法カスミ切り」のような必殺技はない。
彼女が持っている日本刀も別に先祖伝来の品とかいうものではない。
最大の魅力は彼女自身だ。
キャラクターデザインだけ見れば、ぶすっくれて目つきの悪いだけの女の子。
だが、その声、その行動。
主人公小夜の声を工藤夕貴が演じている。
英語、日本語とも違和感なく演じる彼女に、テレビアニメ「愛少女ポリアンナ物語」の時の面影はない。
そうこれは、ないないづくしの映画だ。
「フルデジタルアニメーション映画」という肩書きをもってはいるが、
デジタル技術におんぶに抱っこしてもらっているような印象はない。
主人公がセーラー服を着ているのも、日本刀を持っているのも手段でしかない。
そう思わせるところが製作者たちのカッコ良さであり、主人公の魅力だと思う。
※ 日本で作られたフルデジタルアニメ映画としては『BLOOD』は2作目にあたる。
ちなみに第1作目は有名なスタジオジブリの『となりの山田くん』。