「サイバーワールド3D」
投稿日 | : 2001/06/23 03:56 |
投稿者 | : Excalibur |
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CGアニメの短編作品を集めたオムニバス集。
アイマックスで先行公開し話題を集めた『ファンタジア2000』のCG版を謳い文句にしているが、当初から一つのコンセプトの下で構成された『ファンタジア2000』と違って、こちらは元々全く別個の作品群を寄せ集めただけなので、統一感に欠けること夥しい。
一応は、コンピューターによって作り出された<サイバーワールド>というギャラリーを舞台に、案内役の女性キャラと、その<サイバーワールド>を食い荒らそうとする3匹のバグとの攻防というストーリーが各作品の橋渡しとして用意されてはいるのだが、結局は本筋に関係ない部分でうるさく掻き回しているだけ。CG作品の見本市なら見本市に徹してくれた方が、見ているほうは楽なのに・・・。
採用されているのは≪モンキー・ブレイン・スシ≫、≪クラッケン≫、≪フリップブック/ウォーターフォール・シティ≫、≪リベレーション≫、≪トゥナイツ・パフォーマンス≫、≪ジョー・フライ&サンチェス≫、≪アンツ≫それに≪ザ・シンプソンズ“ホーマー3”≫の8本で、これは世界中からイベントや映画祭で上映された250本程の作品から選ばれたものだそうだ。しかもアイマックスの大画面で、それも3Dで公開する必要性から全てリメイクしてあるそうで、その意気込みは買うのだが、所詮は実験作品を無理やり味付けして商品として売っているという印象は強い。
勿論、バラエティに富んだ映像マジックは一見の価値があるので、CG映像のショーケースと割り切るならば、充分オススメ。それにしても、やたらと虫が出てくる映画で、個人的には辟易。
なお≪アンツ≫は、ドリームワークスが製作した同名作品の3Dリメイクで、クレジットを見ると声の出演としてオリジナルのウディ・アレン、シャロン・ストーン、シルベスター・スタローンの名前がある。この吹替版でも古川登志夫、勝生真沙子、玄田哲章がアテており、これは『アンツ』吹替版と同じ顔触れ。また、≪ザ・シンプソンズ≫もホーマー役・大平透をはじめとするレギュラーメンバーのようだ。
作品データ