「紅の豚」
投稿日 | : 2001/07/07 23:00 |
投稿者 | : Excalibur |
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宮崎駿のナルシストぶりが鼻につく怪作(苦笑)。
この作品だけ見るのならば駄作ということもないのだが、ずっと作品を見つづけていると偉大なる宮崎パターンの枠にはめられているのが気になって素直に愉しめない。
その象徴がフィオナの存在で、一見すると守られるべきヒロイン風でありながらも、実は男勝りの行動派というのは確かに魅力的ではあっても、それまでのヒロイン像を重ね合わせるとまたか、というところ。またフィオナ以上にジーナがこの典型的キャラクターで、結局は何もしないのね、彼女。ホントの象徴としての存在ということで。
要は、愉しむ愉しまないは、趣味剥き出しの世界にのめり込めるか辟易するかの差でしかないのだが。
ところで作品中では、マルコが何故豚になったのかは一切語られていないし、その後どうなったのかにも触れていないのは、画竜点睛を欠くというかサービス心が足りないというか・・・。それをしも「余韻」と言い切ってしまうのは贔屓の引き倒しだろうし。
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