「ジュラシック・パークV」
投稿日 | : 2001/07/28 22:52 |
投稿者 | : Excalibur |
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前作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』製作時に、原作者マイケル・クライトンと映画用にストーリーを改定した監督のスティーブン・スピルバーグは仲違いしたと伝えられている。
クライトンは独自に三度恐竜を取り上げた新作を準備中とも聞くが、スピルバーグは今度は自分でストーリーを考案してクライトン抜きでパート3を企画。なんでそこまでこだわるのかなぁと思っていたが、本人は早々に撤退。あとはジョー・ジョンストンにおまかせ!ということでエグゼクティブ・プロデューサーに収まった。表向きは他作品とのスケジュールの兼ね合い(『A.I.』やら『マイノリティ・レポート』やら)となっているが、はじめっから本当に自分で監督するつもりだったのかはギモン。
ということで監督を任された(志願した、とも)ジョー・ジョンストンは「空を飛ぶこと」に異常なこだわりをもつ人物で、プテラノドンの出番が多いと言われていた本作にはうってつけの人物だと思われたのだが・・・。ストーリーがなかなか固まらず、クランク・イン直前に全面改定。しかも撮影中にシナリオが大幅に書きかえられるなど、ドタバタぶりのみが聞えてきた時点で私の興味は既に削がれた。あとはクライトン関連作品の完全制覇を目標にしている意地のみ! それでもジョンストン監督だから前作よりもマシだろうと祈るような気持ちで先行レイトショーに足を運んだのだが。
結局はジョンストン監督の力を持ってしても難破船は救えなかったというところだろうか。全篇殆ど主人公たちが逃げ回ってるという忙しなさ、直接描写は極力配しているものの多々ある残酷シーンはあまりお子様向けとは言えないし、拍子抜けしてしまうラストのあっけなさ等もっともっと練って欲しかったものである。結局監督は自分の趣味に走って「飛ぶこと」の描写には力を入れたものの、あとはやる気をなくしちゃったのかなと思えるほどだ。
音楽担当も今回はジョン・ウィリアムスからドン・デイヴィスにバトンタッチされているが、お馴染みのテーマ曲のみならず他の劇伴まで取り込むなど、先輩に敬意を表しすぎ(?)でオリジナリティが欠如。これならウィリアムスにお願いした方が良かったのではないのか? 尤もこの交代劇には予算とかスケジュール以外にも諸々の要因があったのだろうと推測は出来るのだが。
というわけで今回は期待していなかった3作目だったが、その予想を下回る内容だったのは実に残念でならない。勿論、完全な駄作というには惜しく、特にモンスター・マニアを唸らせるであろう恐竜同士の格闘シーンなど見せ場もたくさんあるのだが、どうも惰性で作ってしまった感は強い。
こうなったら名誉挽回、ジョンストン監督には是非とも新機軸でパート4を作って頂きたい。その暁には必ず見に行くから。アメリカ本国ではスピルバーグの『A.I.』よりもヒットしているようだし、日本でもユニバーサル・スタジオ・ジャパンとの相乗効果で当たれば、更なる続編製作の可能性がないわけじゃないだろう。
Re: 地上派初登場
投稿日 | : 2004/05/14 21:46 |
投稿者 | : Excalibur |
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先日TVで放映していたので何とはなしに見ていたけれども、映画館では物足りないなーと感じていたこの長さも、TVの映画枠(「日曜洋画劇場」)で見るのはピッタリ。超大作然としていた前作、前々作は時間枠拡大の特番扱いだけれども、この作品なら通常枠でOK。こじんまりというかB級臭が強まった内容は、劇場の暗がりで身構えて鑑賞するよりも、こうやってボーっとTVで見るほうが楽しめるのかも知れないな、なんて思ったりして。
おまけ
投稿日 | : 2001/08/05 11:44 |
投稿者 | : F20! |
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最近、自然科学系で超一流とされている
NATUREとSCIENCEという2大論文誌に、
立て続けに恐竜関連の論文が掲載されている
これはジュラシック・パークやダイナソーなどの
恐竜映画の影響ではないと思うのだが・・・
見た
投稿日 | : 2001/07/29 12:30 |
投稿者 | : F20!先生 |
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まだ、正式公開されていないので、詳細は控えますが、
大まかな印象はエクさんのコメントにお任せしまして、
ワタシが見た印象は、
「時間が経つのが早い」
ということでしょうか。
さすが3作目となるとCGは1作目とは比べものにならない感がありますね
でも、恐竜フリーク?、マニア?、おたく?(何でもいいけど)のワタシとしては、
真新しい恐竜が出てこないのが残念
原作では当時の新説などをうまく取り込んで話が作られているものの、
今回のように原作のないストーリーの場合、
もう少し新しい恐竜を出すべきだったのではないでしょうか
1作目は陸上大型恐竜、2作目は翼竜だったのだから、
そしたら海竜(首長竜とかね)や始祖鳥や中華竜鳥とかね
監督が空を飛ぶことにこだわるのだったら、
プテラノドン以外のランフォリンクスなどの翼竜も見たかったなぁ
それからラプターの新説だけというのも寂しい
説明しなくてもいいから恐竜の足跡の付け方とかも、
もう少し学説を使って欲しかったっす
あれだけの巨体が走り回るのだから、何らかの足跡が付くはずでしょ
1作目のエリマキがついたやつ(名前、失念)は秀逸なデザインだったなぁ
今作にはデザイン的に真新しいのもなくて残念
<結論>
ワタシ的には娯楽映画としてのジュラ3は楽しかったので、オススメです
ただし、ジュラ1のインジェン社の恐竜制作の背景を理解していないと、
ただの恐竜パニック映画で終わってしまいますので、
ジュラ1を復習したほうがよいかも
ま、今回のジュラ3はジュラ2とは翼竜以外につながりは乏しいので、
復習しなくてもいいっす(笑)
作品データ