トップページ > 記事閲覧 
「沈黙の戦艦」
投稿日 : 2001/08/19 23:54
投稿者 久保田r
参照先
全然、沈黙じゃないじゃん(笑)。と、ツッコミを入れながら見た作品。
本国のお偉いさん方とは電話が繋がるし、ミサイルを発射しては戦闘機やら潜水艦を撃沈するし、何よりもキッチン、甲板での派手な爆発・・・。この戦艦のどこが沈黙してるって?と、思わずツッコミを入れたくなる作品です。
主役は、スティーブン・セガール演ずるライバック。元特殊部隊のエリート中のエリートだったこのライバックが、乗っ取られた戦艦ミズーリ号を取り返すべく奮闘します。
に、しても・・・。このライバック、強過ぎです(笑)。途中で背中に大怪我を負うのですが、怪我をした直後は流石によろっとしてましたが、”ミス7月”に手当てを受けてからは、怪我なんかしてません、という感じでアクションの連発。これぐらいの傷なんて傷のうちに入らないさ、というほど鍛えられてこそ特殊部隊のエリートなのでありましょう。
このライバックの単身のアクションシーンがかっこいいです。ストーリー終盤で乗っ取り犯のリーダーとナイフを使って格闘するんですが、このシーンは見せ場です。ナイフの持ち方やその捌き方、それらが実にかっこいいです。
映画始まってすぐから、ライバックの只者ならぬ雰囲気や、「あ。この人怪しい」といった雰囲気が分かりやすく、尚且つ説明の為の余分なシーンといったものがありませんので、アクション映画として楽しめる作品であると思います。
1つだけ気になるのは、ライバックはナイフ使いの名手でコックなのですが、作中料理に打ち込むシーンがなかったことでしょうか。あ。でも、コックは副業と言っていましたから、別にいいですね(笑)。
ヒロインとして登場した”ミス7月”がキレイでした(^^)。
記事編集 編集
無駄の少ない快作
投稿日 : 2001/09/11 23:14
投稿者 Excalibur
参照先
デビュー作からいきなり主演、しかもスマッシュ・ヒットを連発してきたスティーブン・セーガルが、5本目にしてかっ飛ばした大ホームラン! それが『沈黙の戦艦』である。
テロリストに占拠された戦艦ミズーリ号。だがコックであるケイシー・ライバックだけが、その手をすり抜けていた。残された希望は、この男ただ一人!

『ダイ・ハード』以降トレンドとなった、「外界と隔絶された限定空間で孤軍奮闘する主人公」というパターンを踏襲したアクション物だが、この作品の魅力はライバックという類稀なるキャラクターを創り出したことにある。「艦の将校から煙たがられている単なるコック」というだけでは、ドジを踏みボヤきながらも頑張るマクレーン警部補(『ダイ・ハード』)と大差はないが、斬新なのは、このコックが実は凄腕の元SEAL隊員だったという二面性だ。基本的にセーガルが演じてきた役どころは(劇中で明確にされていないこともあるが)一見○○、実は××というパターンばかりだが、それが一番活かされているのがこの作品だと言えよう。
とにかくライバックは強い。ピンチらしいピンチもなく、怪我をしても次のシーンではもう忘れられている。台所の有り合せの材料で即席の爆弾を作ってしまう手先の機用さとクレバーさもある。それでいながら本職(?)はコックというギャップが深みを与えているのだ。

では他のキャラクターはどうだろう? 
ミズーリ号の副長でありながらテロリストを手引きするゲイリー・ビジーは、ステレオ・タイプのキャラクター造型なだけに損をしているが、テロリストの親玉を演じたトミー・リー・ジョーンズのほうは、この役のブチ切れた演技で大ブレイク。ライバックとは過去に何らかの繋がりを持つ、本質的に同一のキャラを魅力的なものにしている。
そして紅一点のエレカ・エレニアックは、当初は巻きこまれ型のお荷物的ヒロインとして登場しながらも、後半ではタフな女戦士へと変貌を遂げるというおいしいキャラクター。『E.T.』にチョイ役で出ていたというキャリアもあるのだが、自身もプレイメイトであった彼女にはピッタリの役。
という具合に、この作品は決してセーガルの一人舞台というわけではなく、様々な人物が織り成す群像劇でもあるのだ。その中でキッチリと存在感を示しているセーガルは、やはりタダモノではない。
また、監督のアンドリュー・デイヴィスもこれでヒット・メーカーの仲間入りを果し、皆の出世作となったのだからメデタシメデタシ、である。

一方、この大ヒットのあおりを食ったのは本家の『ダイ・ハード』シリーズで、豪華客船を舞台に製作予定だった『ダイ・ハード3』が、ストーリーの練りなおしを余儀なくされたのは有名な話。結局は『リーサル・ウェポン』シリーズ用にストックしていた脚本を手直しして製作された為か、かなり毛色の違った作品になってしまっている。
なおこの邦題、どう考えてもかわぐちかいじの人気コミック『沈黙の艦隊』にあやかったとしか思えないのだが、味をしめた配給会社は無関係な他のセーガル主演作にまで『沈黙の〜』を連発。勝手に<沈黙シリーズ>を量産することになってしまった。
記事編集 編集
データ
投稿日 : 2001/08/19 23:56
投稿者 久保田r
参照先
製作総指揮:ゲイリー・ゴールドスタイン
製作総指揮・脚本:J・F・ロートン
製作:アーノン・ミルチャン/スティーブン・セガール/スティーブン・ルーサー
監督:アンドリュー・デイヴィス
撮影:フランク・タイディ
音楽・ゲイリー・チャン

出演:スティーブン・セガール/トミー・リー・ジョーンズ/ゲイリー・ビジー/エリカ・エリニアック/パトリック・オニール/ニック・マンキューソ/アンディ・ロマーノ
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -