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「ファンタジア/2000」
投稿日 : 2000/11/12 02:28
投稿者 Excalibur
参照先
製作当初から頻繁に改定を続けて行く以降だった『ファンタジア』が、60年たってやっと第2弾として結実。アイマックス・シアターの大画面での先行上映も話題に。

映画は8つのエピソードから構成。

まず最初はベートーヴェンの<交響曲第五番>を抽象的に映像化。続くレスピーギの<交響曲ローマの松>を用いたエピソードでは、曲名からは想像も出来ない、夜空を優雅に泳ぐ鯨の親子を描写。次の第3エピソードはガーシュインの<ラプソティ・イン・ブルー>で、都会の喧騒を描いた実験映画風の作品。第4エピソードは、アンデルセンの「スズの兵隊」をショスタコーヴィチ<ピアノ協奏曲第二番>をバックに映像化し一番のまとまりを見せている。第5エピソードはフラミンゴがひたすらヨーヨーをするというあまりディズニーっぽくない作品。ワーナーのアニメだったら違和感なし? 曲はサン=サーンスの<動物の謝肉祭>。次の第6エピソードは、唯一前作からスライドしたデュカの<魔法使いの弟子>。ミッキーマウス演ずるところの魔法使いの弟子はあまりに有名で、内容そのものも古さはあまり感じさせないが、ただ大スクリーンでブローアップされた映像を見せられるのはあまりに辛い。もう一工夫欲しかった。続く第7エピソードでは、対抗してドナルドダックが主演。エルガーの<威風堂々>に乗せて、壮大な「ノアの箱舟」の物語を演じる。『ライオン・キング』を彷彿とさせるオープニングから、力の入り具合がうかがえる。そしてラスト・エピソードはストラヴィンスキーの<火の鳥>。今回の白眉ともいうべき一本だが、『もののけ姫』からの強い影響を感じた。おそらくスタッフは否定するだろうが。

という具合だが、はたしてこれらの作品群が、オリジナル版同様末永く受け入れられるかどうかには聊かの疑問符が付く。

           (2000/5/6 東京アイマックスシアター)
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作品データ
投稿日 : 2004/05/09 12:57
投稿者 Excalibur
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製作総指揮:ロイ・エドワード・ディズニー
製作:ドナルド・W・アーンスト
アニメーション総監督:ヘンデル・ブトイ
実写場面監督:ドン・ハーン

交響曲第五番
作曲:ルドイク・ヴァン・ベートーヴェン
アニメション・ディレクター:ピショーテ・ハント

交響詩「ローマの松」
作曲:オットリーノ・レスピーギ
アニメーション・ディレクター:ヘンデル・ブトイ

「ラプソディー・イン・ブルー」
作曲:ジョージ・ガーシュイン
アニメーション・ディレクター:エリック・ゴールドバーグ

ピアノ協奏曲第二番、アレグロ、作品102 (「スズの兵隊」)
作曲:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アニメーション・ディレクター:ヘンデル・ブトイ

「動物の謝肉祭」フィナーレ
作曲:シャルル・カミーユ・サン=サーンス
アニメーション・ディレクター:エリック・ゴールドバーグ

交響詩「魔法使いの弟子」
作曲:ポール・デュカ
アニメーション・ディレクター:ジェームズ・アルガー

行進曲「威風堂々」第一、第二、第三、第四(器楽)
作曲:エドワード・エルガー
アニメーション・ディレクター:フランシス・グレイバス

バレエ組曲「火の鳥」−1919年版
作曲:イゴール・ストラヴィンスキー
アニメーション・ディレクター:ポール&ゲイトン・ブリッツィ

1999年
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