トップページ > 記事閲覧 
「ホーホケキョ となりの山田くん」
投稿日 : 2000/11/12 11:01
投稿者 Excalibur
参照先
はじめにお断りしておきます。私は『となりの山田くん』の大ファンです。
「朝日新聞」の連載も読んでますし、単行本も全部揃えています。元々いしいひさいちファンでもなんでもなかったのですが、この作品と出会ってから少しずつ読むようになりました。
そんな『山田くん』がなんとスタジオ・ジブリでアニメ映画化!と聞いたときは正直唖然としました。天下の「朝日」に連載とはいえ、『山田くん』がメジャーで通用するのか? それにジブリと『山田くん』?
どーにも結びつきません。ジブリといえば『ナウシカ』『トトロ』に『もののけ姫』でしょ?
また、ジブリといえば徳間書店に日本テレビ。と、くりゃバックにいるのは「読売新聞」! 「朝日」と「読売」がこんなとこで繋がるとは・・・・・・クラクラしてきました。更にそれに輪をかけたのがウォルト・ディズニー社の参戦! あの大「ディズニー」が『山田くん』!? 全米で『山田くん』公開?! うわーっ、やめてくれぇ!
あ、いや、なにも『山田くん』のアニメ化そのものを否定する気はありません。例えば、深夜枠で帯番組・・・ふんふん、これなら落ち着いて見てられます。こじんまりと公開する映画、これでも納得です。しかししかしの大「ディズニー」! 日本じゃそのブランドはヒットの「保証」にはならないけれど、それでも全世界に燦然と輝くビッグ・ネーム! いくらジブリと提携したからといって『山田くん』に資本提供なんかしなくたっていいのに・・・。『山田くん』って、ン十億もかけて全世界マーケットで勝負するような゜超大作゜なのかー?!
やがて配給が松竹に決まったとのニュースが流れました。今までジブリ作品は東映か東宝の配給でした。『もののけ姫』を大ヒットさせた実績のある東宝の社長は、「何か自分たちに落ち度があるのか?」と詰め寄ったとか。それに対して徳間の社長は、ヒットのない松竹へのプレゼントだ、と発言。松竹幹部は大感激! 松竹系列で一番でかい映画館を用意し、またかつてない大規模の劇場での公開を明言したのです。
なにかが違う・・・。「内容からして東宝向きじゃあないし、大ヒットするとも思えない。松竹に配給を任せたのは、そのリスクを考えたからだ」とは、そのニュースを知った当時の私のメモ。
「『スター・ウォーズ』に対抗!」とか「配収60億!」とか景気の良い話が聞こえるのも気になりました。どこかで、なにかが、決定的に間違っている・・・・・・。
そして公開。フタをあけて見ると、関係者の思惑がドンドン外れていきます。配収は6億程度、とか(60億なんてとてもとても)。1200人ぐらい入れる劇場に、観客100人足らず。
これは全く予測できなかったことでしょうか? それともジブリ・ブランドならどんな映画でも当たると思ったのでしょうか? トトロやネコバス、ジジのぬいぐるみを集めるような若い女性が、喜んで『山田くん』グッズを買い漁るとでも・・・・・・。
余談ですけれども、題名に『ホーホケキョ』なんぞと付いたのも、どーにも気に入りません。なんでも「高畑監督の作品は『ほ』の字がついてなきゃいかん」と宮崎駿プロデューサーが強く主張、一時はタイトルを『ぽっぽちゃん』にしよう、とまで言ったそうな。いくらなんでもそれでは全くの別物ですよ。
『太陽の王子ホルスの大冒険』『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』・・・確かに高畑作品には『ほ』の字が入ってますけれどね。結局はその「ジンクス」も何の支えにもなりませんでしたが。
ではでは、この映画はつまらないんでしょうか?
私はそうは思いません。ヘンだな、と思う箇所はいくつかあります。
例えば出演者。ジブリ作品では著名人、有名俳優・タレントを出演させる傾向が強いですが、その成功例はあくまで脇役としてのもの。メインがみんなそれでは、ちと困りものです。声を聞いた時、画面の向こうにその人の顔が浮かんでくる、というのはアニメにとって決してプラスには作用しません。
また、歌謡曲(流行歌)の挿入も、その時代性を演出するための一つの手段ではありますが、この作品はノスタルジーに浸るタイプの作品でしょうか?時代性を演出する必要のある作品ですか?
或いはCGなど新しい技術を用いての画期的な画面作り・・・素晴らしいの一語です! しかし、観客の中にその凄さに気づく人がどのくらいいるでしょうか? ・・・・・・などなど。
それでも面白いんです。原作に忠実な部分は。膨らませたり、付け加えたエピソードは完全に浮いちゃってますけど、それでも面白いんです。映画館にも笑い声が響きます。
でも、その「笑い」は家族揃って、という類のものとはちょっと違うみたいなんですね。
子供は飽きます、泣きます、走り回ります・・・・・・子供を引きつける派手さはありませんから。
ただ付き添いのお父さんお母さんは思わずうなずいたり、ニヤニヤしたりします・・・つまりは子供が読まない漫画、大人だけが読む漫画、ようするに新聞連載漫画の面白さなんです。
ですから、やるのならば大人をターゲットにした深夜枠、或いは小さな劇場でゆったりのんびり、これなんです。最初から、そもそもの始めから、なにかが違っていたんです。
ところで、劇場でこの作品のパンフを購入された方は、裏表紙を見てください。そこには表の題名以上の大きな字で、こう書かれています。
『トホホケキョ となりの山田くん』と。
記事編集 編集
実は、これも試写会で
投稿日 : 2001/08/04 23:31
投稿者 MIHO
参照先
エクスカリバーさんに誘われて、分かる範囲でスタジオジブリ作品について
コメントしていきます。頑張ります。
これも試写会で見たので、自分のHPにある感想をそのまま貼り付け(笑)
面白いです。最初から、笑わせてくれます。この映画を製作するというニュースを聞いて、終わりだなスタジオジブリ(-_-)と、思っていましたが、やっぱりもののけ姫を作った会社です。4コマまんがを、面白いアニメ映画にしてしまいました。映画は、それぞれのキャラクターの紹介からはじまります。それが、また面白い。花札の絵を、使って紹介していきます。花札好きには、たまらない!?紹介が終わってから、話に入っていくんですがスムーズに移っていきます。お父さんとお母さんの結婚式からのお話は必見です。かなり、笑えます。 会場からは、笑い声が絶えませんでした。家族そろって、観に行く良い映画だと思います。しかし、欠点がある。時間が長い(・・;)1時間50分くらいあるんです。元が4コマですし、ストーリー性のあるアニメではないので、限界は1時間30くらいですね。終わりの方は、ちょっと飽きてきてしまいました。もう1つの欠点は、季節がまちまちで出てくる事。春夏秋冬、四季を追うなりつながりが欲しかった。夏だったと思って観ていると、春になったり冬になったりする。映画に入りこめば入りこむほど、気になってしまいました。でも、総合的にみて面白かったと思います。「ぽんぽこ」や「おもひでぽろぽろ」の高畑監督の作品好きの方は是非どうぞ。宮崎作品好きで、高畑監督は・・・と言う人はビデオになるの待っててね。という感じです。
記事編集 編集
作品データ
投稿日 : 2002/01/05 18:35
投稿者 Excalibur
参照先
製作総指揮:徳間康快
製作:氏家齋一郎/東海林 隆/マイケル・O・ジョンソン
原作:いしい ひさいち
脚本:高畑 勲
音楽:矢野顕子
プロデューサー:鈴木敏夫
監督:高畑 勲

(声)
朝丘雪路/益岡 徹/荒木雅子/五十嵐迅人/宇野なおみ
矢野顕子/柳家小三治/中村玉緒/ミヤコ蝶々

1999年

              (1999/8/21 新宿ピカデリー1)
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -