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「宇宙戦士バルディオス」
投稿日 : 2004/05/02 19:44
投稿者 Excalibur
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製作:佐藤俊彦
原作・脚本:酒井あきよし
脚本:首藤剛志/筒井ともみ
プロデューサー:山家靖郎/加藤博/相原義彰
総監督:鳥海永行
演出:広川和之
音楽:羽田健太郎

(声)
塩沢兼人/戸田恵子/堀勝之祐/此島愛子/玄田哲章
田中秀幸/潘恵子/柴田秀勝/堤大二郎

1981年
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もう一度 巡り合いたい ただの 男と女 素顔のままで
投稿日 : 2004/05/02 19:45
投稿者 Excalibur
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放射能に汚染されたS−1星。宇宙に新天地を求めようとする軍部と自らS−1星を浄化しようとする科学者グループの対立の中で、マリンは科学者の父を殺され、そしてアフロディアの弟はマリンに殺されてしまう。亜空間を飛び越え、地球へと辿りついたマリン。だがそこへ第二の故郷を求めてS−1星軍が侵攻してくる。青い海を守るために立ち上がるマリンは、その戦火の中でアフロディアと運命的な再会をする。だがアフロディアは弟の復讐に燃えながらも、密かにマリンを愛するようになっていた・・・。

低視聴率や玩具の売行き不振からTVシリーズが打ち切られ、ファンの後押しで映画になったという、『ヤマト』や『ガンダム』でもお馴染みのパターンで作られた一本。ただ、曲りなりにも最終回を作ることが出来た他の作品に比べると、文字通り途中のエピソードでバッサリ切られてしまったという点ではより悲劇性が高く、結局その反動から「本来の最終回が見たい」という要望が高まって一気に映画化が実現したのだと思う。僕個人がTV版を全く見ていなかったということは置いても、当時からそれほどのパワーを持った作品だとは感じられなかったからだ。

ということで内容はTVの総集編、プラス未放映のラストエピソードという構成なのだが、先ずこのダイジェスト部分がいただけない。TVを見ているか、さもなければアニメ誌などで予備知識を得た上でないとメインとなるキャラクターの把握さえ難しい。そして肝心のラスト部分でさえ、如何にも時間が足りませんでしたと言わんばかりの尻切れトンボ。外野から好き勝手なことを言うのは簡単だが、それでももう少し何とかならなかったのか、と言いたくなる出来映えなのである。これではせっかく応援してくれたファンに対しても失礼ではなかろうか。
またラスト部分以外にも幾つか新作カットが加えられているのだが、この新作部分の出来がなまじ良いだけに作品の大半の作画がかなり見劣りするという皮肉な結果にもなっていた。
ファンに対して失礼といえば、主人公のマリンを演じた塩沢兼人、雷太の玄田哲章、デビッドの井上和彦を除くとキャストが総入替えになっているのもそうだろう。アイドル堤大二郎を声優に起用したり、著名なファッション・デザイナーに依頼したりという以前に、やるべきことはきちんとやって欲しかった。
ちなみに題名にある「バルディオス」とは主人公が乗る合体ロボットの名称だが、これが本編ではロクに活躍もしない。ロボットアニメとして描くよりも、マリンとアフロディアとの<スペース・ラブ・ロマン>に比重を置いた結果なので、物語の流れとしては気にはならないのだが・・・(予告編では何とバルディオスが1カットも登場しない。主役ロボットなのに!)。

公開にあたっては『バルディオス』人気に危惧を抱いたのか、『Drスランプ アラレちゃん/ハロー!不思議島』をオマケに付けたが、これは全くのマイナス。『アラレちゃん』目当ての小さいお子さんは、『バルディオス』ファンにとっては邪魔でしかない。知人が見に行った映画館では、殺伐とした空気が流れたとか流れなかったとか・・・? しかもこれが、この年の夏の<東映まんがまつり>で上映した作品のリバイバルなのだからバカにしてる。そんな姑息な手段を使うくらいなら、同じ葦プロ製作のTVロボットアニメ『戦国魔神ゴーショーグン』のエピソードでも選んで掛けた方が、少なくてもファン・サービスだったろうと思うのだが(この数ヶ月後に『ゴーショーグン』も再編集されて上映されるのだが、その併映作がお蔵入りになっていた『浮浪雲』・・・。つくづくファンを無視した行為だとしか言いようがない。結果は推して知るべし)。
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