マックス(シガニー・ウィーバー)とペイジ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)は、
実の親子。その美貌を武器に結婚詐欺を繰り返すというラブ・コメディーです。

二人はある事情からいかにも生い先の短そうなタバコ会社の大富豪(ジーン・ハックマン)を
ターゲットに結婚詐欺の計画を進めますが、ペイジがどうも酒場を経営する青年に恋をした様子。
詐欺師に愛と同情は禁物、はたして計画は成功するのか？そしてペイジの恋の行方は？？


コメディー作品でのシガニー・ウィーバーってけっこう好きなんですが、(「エイリアン」
でも３作目あたりから人間離れし過ぎて逆にコミカルな感じすらしませんか。)どうも
マッチョな印象が強くて、結婚詐欺というより美人局という感じがします。何度も詐欺の
シーンが出てくるのですが、‘殴っちゃったほうが早いんじゃないの？’と思えてきて
詐欺師にしてはいまいち泥臭いというか、スマートじゃないんですよねー。まあその
強引さが面白いというシーンも多いのですけれど。

物語りの冒頭でまずだまされるディーン役のレイ・リオッタはかなりいい味を出して
いたのですが、ジーン・ハックマンはちょっともったいないなあという役回りです。

ジェニファー・ラヴ・ヒューイットはシガニー・ウィーバーの毒気に当たって、魅力を
出し切れなかったというところでしょうか、ラブ・コメディーというにはちょっと
軽快さが足りないストーリーなんですよね。

シガニー・ウィーバーがロシア語なまりで歌うところとか名場面もあるし、会場が
爆笑したシーンも多いのですが、詐欺師が主人公のコメディーですから、もう少し
セリフとテンポが軽妙だと良かったようにも思います。
とにかく良くも悪くもシガニー・ウィーバーの魅力(？)満載の一本となっています。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(1月19日より公開)

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