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「千年の恋/ひかる源氏物語」 
投稿日 : 2002/01/17 21:15
投稿者 MIHO
参照先
東映創立50周年記念作品
上映時間 約2時間20分

出演 紫式部・吉永小百合 光源氏・天海祐希 藤原道長(紫式部の夫と二役)・渡辺謙
   紫の上・常盤貴子 葵の上・中山忍 六条の御息所・竹下景子 惟光・山本太郎
   明石の上・細川ふみえ 明石の入道・竹中直人 桐壷帝・本田博太郎
   頭の中将・風間徹 桐壷の女御・藤壺の中宮・高島礼子 揚羽の君・松田聖子
   清少納言・森光子 かたせ梨乃 南野陽子 岸田今日子 風間杜夫 前田亜季 段田安則 他

物語
紫式部の半生を源氏物語を織り交ぜたもの

感想
平安長編不倫小説「源氏物語」を2時間で無理矢理映画にしました〜という作品。
出演者は見ての通りものすごいメンバーですが、実際はメインの人以外は5分に満たないくらいしか登場しません。もったいないです。
光源氏が通った女達なんて、一瞬です。岸田今日子さんが1分くらい。中山忍にしてもトータル5分あっただろうか?
お金は、すごいかかってます。セットに着物。
松田聖子は、突然現れ歌を歌い出し空を舞い・船に乗ります。なんなんだ!!歌だけで、とても綺麗だから 登場する必要なんて無いのに。
主役が、誰なのかイマイチわからない。
紫式部なのか光源氏なのか・・・どっちつかずなので観ていて忙しいです。
源氏物語の世界に入りこんだと思ったら、現実世界(紫式部の日常)に場面が移ってしまうのです。
源氏物語だけ、もしくは紫式部だけで作った方が映画としては良い作品が出来たのではないだろうか?と思いました。
天海さん演じる光の君は、とても格好が良くて綺麗で素敵でした。女優さんたちも綺麗だし。
ただ、全体的に皆さん年齢がちょっと上過ぎ(笑)という気がしました。
物語の年齢を換算したら、もう10歳〜20歳は若い筈。
大和和紀の「あさきゆめみし」読んでいたから どーも年が行きすぎてて なんか変でしたよ。
藤壺の君は、松島菜々子 六条の御息所が高島礼子とかならわかるんだけど。
葵の上は、加藤あいorともさかりえだな〜。
源氏物語の全あらすじがわかっている人は、ついていけるのですが 知らない人は大変に辛いです。
私としては、レディースディでもお勧めは出来ません。長いし。
女優さんの素敵で綺麗な背中や、妖艶な媚態をご覧になりたい方は 映画の日などに行くのも良いかもしれません。
お勧めは、南野陽子・常盤貴子・・・高島礼子も良いかも(爆)
ロリが好きな方にもお勧めですね。少女の入浴シーンや・・・のシーンもありです。
この映画、なんだったんだろう?
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Re: 「千年の恋/ひかる源氏物語」 
投稿日 : 2005/06/21 15:24
投稿者 久保田r
参照先
 見た。それ以外にどんなコメントが…。うーん…。

 えーマイナス面とプラス面のコメントを挙げるなら、マイナス面の方が多い。先ずはターゲットがよく分からないということ。何を伝えようとしているのか、どういった人に見てもらいたいのかという辺りが漫然としていて"こういうことか”という掴みどころがなかった。幅広い年代、男性女性問わずをターゲットにしているのだろうか…。それゆえに見せ場が散漫としているのだろうか…。ゆえにトータルバランスが悪いと思った。一応最後まで見ることは出来るが、見ていて痛いシーンも少なからずあった。残念。

 良かった点は、キャストの豪華さと照明。照明は良かった。雅びな雰囲気がよく出ていたし、効果的な陰影が上手かった。キャストは、一部何故この人が…というキャストもなくもないが、吉永小百合、渡辺謙、高島礼子、風間徹、風間杜夫らは役どころをよく演じていた。特に渡辺謙は、光源氏の艶っぽいシーンの連続の中で一服の清涼剤。男たる振る舞いがさーっと風のように吹き込む演技だった。

 そして最後に。これは本当に個人的な意見。光源氏は、男性俳優が良かった。天海祐希も良かったが、男が演じてこそ彰子に男のエゴを教えるに相応しかったと思う。それに、紫の上に「何が男の愛なのか申してみよ!」の一喝も効いたと思う。
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特撮映画としての「ひかる源氏物語」
投稿日 : 2002/02/19 21:13
投稿者 Excalibur
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「特撮監督」という肩書で佛田洋がクレジットされている以上、誰が何と言おうとこれは「特撮映画」である。ではその見せ場はどこだろう?
一般にわかりやすいのは、都落ちした光源氏が住む館が嵐に襲われるシーンだろう。だがそれ以外にもCGを使った合成カットなど、細かい使用例はかなりある。カメラワークや色調の関係からミニチュア丸出しのショットもないではないが、一般映画としてはまずまずの及第点か。
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東映50周年記念作品
投稿日 : 2002/02/19 21:12
投稿者 Excalibur
参照先
作者である紫式部を狂言廻しとして『源氏物語』を映画化。
だと思っていたが、実は現実世界での紫式部の物語が中心で、『源氏物語』そのものは劇中劇の扱い。現実世界での紫式部の、直接口には出せぬ<女性>というものに対する思いを、架空の『源氏物語』世界で光源氏をとりまく女性の口から語らせる二重構造になっている、といえば通りは良いか。
その境界は時に曖昧で、これは作り手の意図的なものだと思うが、現実世界と架空世界が巧く相互に補完し合っていないために、その狙いは達せられているとは言い難い。さらに両世界を行き来する存在として「妖精の如きもの」(=揚げ羽の君)まで設定されているために、せっかくの物語の流れが寸断されてしまった。143分という制約の中で、どだい『源氏物語』全篇を掬い取るのは不可能。ならば紫式部本人の物語を描くことにもっと主眼をおくべきではなかったろうか。
出演者も総じてミス・キャストで、衣裳やセットなど画面作りは派手だが、それがかえって空虚さを増しているようだ。ネーム・バリューではなく、もっと作品内容を吟味して選ぶべきだろう。
ただこの華やかさ、宣伝如何によっては若い人たちには案外受け入れられるかも知れない。また、海外公開の話も進んでいるようだが、外国人にも「ファンタスティックな映画」として受け取られるだろう。なまじ文芸大作として売らずに新たな方向性を模索しても良かったのではないか。それでこそ「東映50周年記念作品」の意義もあろうというものだ。

          (2002/2/19 丸の内シャンゼリゼ)
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