のっけから兎に角スピーディーで詰め込み過ぎ。
バットマンとロビンの確執（「だからスーパーマンにはパートナーがいないんだ」というのはネタ？）、死を目前にした執事のアルフレッドとブルースのやりとり、そのアルフレッドと姪のバーバラとの家族愛、更には同情される悪役（？）Ｍｒフリーズの過去話・・・。情感に訴えるテーマがてんこ盛りなんだけどね。せめてバッドガール誕生くらいもう少しじっくり描いて欲しいし、せっかくアリシア・シルバーストーンを起用しているのに出番が少ないぞ。また、ポイズン・アイビイの誕生の経緯はキャット・ウーマンによく似とるけど、あれは仕方ないのかなぁ。
バットマン＝ブルース・ウェインは、３代目となるジョージ・クルーニー。プレイボーイの独身貴族の雰囲気は出てるが（って「地」なのかな）、億万長者のヒーローには見えないのダ。悪くはないけど適役とも言えないね。また日本では主演扱いのシュワルツェネッガーだが、このシュワちゃんに徹底的な悪役を演じさせるくらいでないと、映画は締まらない気がする。
決してつまんなくはない作品だけど、見終わって何も残らないのがねぇ・・・。
そうそう、シリーズ４本目で監督は前作同様のジョエル・シューマッカーだが、ついにクレジットからティム・バートンの名前が消えた。

劇中でスーパーマンについてチラッと触れているけれど、当初はＴＶシリーズ『新スーパーマン』（『ロイス＆クラーク』）のディーン・ケインがクラーク・ケント役でゲスト出演とか言われていた。一方、ティム・バートンの監督、ニコラス・ケイジの主演で企画中だった『スーパーマン・リボーン』には、マイケル・キートンがブルース・ウェイン役で出るという噂も。実現したら面白かったけど、グチャグチャ？
さて次の『バットマン』はどうなるんだろう？　クルーニー、キートンに加えてヴァル・キルマーまでゲスト出演するので、バットマン役者３人が揃い踏み、とか、クルーニーが降板して後任にジョン・トラボルタとか。カート・ラッセルとか、ピアース・ブロスナンとか、ブラッド・ピットとか、ベン・アフレックとか名前だけは挙がってますがね。

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ビデオ題　『ＢＡＴＭＡＮ＆ＲＯＢＩＮ／Ｍｒ.フリーズの逆襲!!』

製作：ピーター・マクレガー＝スコット
製作総指揮：ベンジャミン・／マイケル・Ｅ・ウスラン　
キャラクター創造：ボブ・ケイン
脚本：アキヴァ・ゴールズマン　
音楽：エリオット・ゴールデンサール　
監督：ジョエル・シューマカー　
　
アーノルド・シュワルツェネッガー　
ジョージ・クルーニー　
クリス・オドネル
ユマ・サーマン　
アリシア・シルヴァーストーン　
マイケル・ガフ　
パット・ヒングル　
エレ・マクファーソン　

1997年

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