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「チェンバー/凍った絆」
投稿日 : 2002/05/11 23:22
投稿者 Excalibur
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刑の執行を目前にした老死刑囚のサム。彼はユダヤ人弁護士の事務所に爆弾を仕掛け、その息子の生命を奪った罪で死刑判決を下された白人主義者だが、この事件の裏には隠された謎があった。そんな彼の前に一人の若い弁護士が現れ、弁護を申し出る。その弁護士アダムは、実は疎遠だったサムの孫。はたして彼は、祖父の死刑を回避出来るのか。残された時間はあと僅かしかない・・・。

原作はジョン・グリシャムの『処刑室』。グリシャムの映画化としては5本目だが、それまでで一番興業成績が奮わなかったせいか、日本では単館ロードショーとなってしまった。原作者もノーコメント、という出来だということなので不安一杯だったのだが、思っていたほど悪くはない。
ストーリーの運びは原作通りだし、クリス・オドネル、ジーン・ハックマン、フェイ・ダナウェイというメイン・キャストはイメージを裏切っておらず、その演技合戦も見物だ。ただ、長大な内容を2時間弱でまとめようというのは無謀。2時間半で未消化に終わった『ペリカン文書』よりも、更に分厚い原作なのだから。そのために死刑制度の在り方や人種差別問題よりも、「家族の絆」の方へポイントを集約したのだろうけれど、安っぽいお涙頂戴モノになってしまった気がする。グリシャム自身も、その点が気に入らなかったのでは、と思うのだが。
なお、原作では『評決のとき』の続編というか、同一世界の中で時系列的に『評決のとき』の後、と設定されているが映画ではそのことには触れられていない。
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作品データ (ビデオ化題名 『チェンバー/処刑室』)
投稿日 : 2002/05/11 23:23
投稿者 Excalibur
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監督:ジェームズ・フォーリー
製作:ジョン・デービス/ブライアン・グレイザー/ロン・ハワード
製作総指揮:カレン・ケヘラ/リック・キッドニー/カレン・スノウ/デヴィッド・T・フレンドリー
脚本:ウィリアム・ゴールドマン/クリス・リース
原作:ジョン・グリシャム
音楽:カーター・バーウェル

クリス・オドネル/ジーン・ハックマン/フェイ・ダナウェイ
ロバート・プロスキー/レイモンド・J・バリー/ボー・ジャクソン/レラ・ローコン
デヴィッド・マーシャル・グラント/ニコラス・プロイヤー/ハーヴ・プレスネル
リチャード・ブラッドフォード/ミリー・パーキンス/ジョセフ・ソマー

1996年
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