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「陪審員」
投稿日 : 2002/06/13 21:05
投稿者 Excalibur
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製作総指揮:パトリック・マコーミック
監督:ブライアン・ギブソン
製作:アーウィン・ウィンクラー/ロブ・コーワン
脚本:テッド・タリー
原作:ジョージ・ドーズ・グリーン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

デミ・ムーア/アレック・ボールドウィン/ジョセフ・ゴードン・レビット/アン・ヘッチ
ジェームズ・ガンドルフィーニ/リンゼイ・クローズ/
トニー・ロー・ビアンコ/マット・クレイヴン 
マイケル・コンスタンティン/トッド・サスマン/マイケル・リスポリ

1996年 
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Re: 「陪審員」
投稿日 : 2008/03/11 17:16
投稿者 久保田r
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 「陪審員」というタイトルだと法廷をメインとした作品のように思うが、確かに法廷絡みの作品ではあるのだけど、実際のところは法廷モノとしては全体の5割というか4割ほどで、マフィアのボスの無罪が決定した後は、いかに迫る命の危険から逃れるかというハラハラ感がメインとなっているサスペンス映画。

 マフィアの雇った殺し屋、マーク役をアレック・ボールドウィンが演じ、そのマークから脅迫されるアニー役をデミ・ムーアが演じている。マークは冷血な人間で、顔色を変えずに殺人ができる性格の持ち主だが、アニーに対しては脅迫=愛情表現という片寄った表現を示している。最初にアニーと接触した時、詩人のごとく巧みな台詞でアニーの作品を誉め称え、脅迫を始めてからは「俺が君とオリバー(息子)を守る」という台詞で脅し続けた。この熱に浮いたような少々変わった台詞の多い殺し屋役を、アレック・ボールドウィンがそれなりにセクシーに演じていたと思う。

 アニー役のデミ・ムーアについては、少々華奢さが不足していたかな…もしくは、タフ過ぎたかな…という感じがする。息子を守る為にムキになるところでは、恐さを感じるほどタフな表情をしていたし、恐怖心が怒りとなって表れるアニーの性格を激しく演じていたので、ラストの銃を持つシーンではアクションもののようでもあった。しかし、大切な息子の命を守るために命がけで戦う母親役を懸命に演じていたと思う。

 ストーリーについては、登場人物の性格付けがよく出来ていて引き込まれるのだけど、今ひとつメリハリがないというか焦点が絞れてないような感じがあり、有罪を無罪に引っくり返すところは、前半の山場であるように思うのだが、割合さらっと流れていたのでこの点は少々残念だった。しかし、裁判が終了した後半は、アニー vs マークに絞り込まれていったのでラストはそれなりに盛り上がりがあって良かった。

 それにしてもアニーの息子のオリバーが良い少年。優しく利口で母親をよく見ていてよく愛している。愛おしさがある。作品の中の癒し的存在。
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サスペンス物の佳作ではあるが・・・。
投稿日 : 2002/06/13 21:06
投稿者 Excalibur
参照先
一人息子と暮すシングル・マザーである彫刻家のアニーは、ある日彼女の作品を買いたいと訪ねてきたマークという男と知り合う。一方そんな彼女のもとへ、殺人罪に問われたマフィアのボスの裁判への陪審員としての出頭要請が届く。親しくなったマークを自宅へ招くアニー。だが紳士的態度で接してきたマークはそれを豹変させた。「ボスを無罪にしなければ息子の生命はない」と。彼はマフィアが雇った殺し屋だったのだ・・・。
陪審制度そのものを逆手に取ったミステリー物で、デミ・ムーアとアレック・ボールドウィンの組合せからするともっと面白くなっていいはずなのだが、そうはならない。何故か。総じて緊迫感に欠けるからである。脅迫されるにはデミ・ムーアは逞しすぎるし、周囲を手玉に取るにはアレック・ボールドウィンには凄みがなさすぎるのも一因か。お話そのものは面白いだけに、非常に残念である。
なお、法廷物を期待すると少々肩透かしを食らうかも。むしろサイコ・サスペンスだと捉えたほうがクライマックスは楽しめるはずだ。
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