製作：田中友幸、田中文雄
原案：神宮寺八郎
脚本：中西隆三、永原秀一
監督：福田純
特撮監督：中野昭慶
音楽：津島利章

森田健作／浅野ゆう子／沖雅也
池部良／新克利／睦五郎

1977年

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『スター・ウォーズ』に対抗するために、我らが「海底軍艦」轟天号が宇宙へ翔ぶ！――という時点でオリジナリティの欠如が露になる。まるで実写版『宇宙戦艦ヤマト』（！）という感じもあるし（石津嵐の小説版に似た展開）、『スター・ウォーズ』上陸に先駆けて一山当てようという魂胆なのは間違いないところだろう。準備期間も満足に取れなかったらしいし、撮影期間も決して余裕があったわけでもなさそう。そもそもこの題名、『スター・ウォーズ』の邦題候補の一つだし。とはいっても、そんなことを気にしなければそんなにつまらない作品じゃあない。再評価すべきだと声を大にするほどでもないが、世間が騒ぐほどの駄作でもない。津島利章の手になるテーマ曲はなかなか高揚感があっていいし、森田健作、沖雅也、浅野ゆう子、池部良、それに脇に新克利や宮内洋、睦五郎がいるという豪華なキャスティングもある層にとっては堪えられまい。が、＜百恵・友和映画＞の添え物として正月興行を張るには、些か華やかさに欠けるのではなかろうか。

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