「アメリカン・ビューティー」
投稿日 | : 2000/12/05 01:32 |
投稿者 | : Excalibur |
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ドリームワークスSKG、見事雪辱なる!
前年度、スティーブン・スピルバーグ監督作品『プライベート・ライアン』でオスカーを逃したドリームワークスだが、今回はめでたく受賞。そのプレゼンターがスピルバーグ自身だったのは皮肉だが。
作品内容はアカデミー受賞作といったイメージから受けるような風格のあるものではなく、ちょっとした小品といった感じ。
まぁ、もうちょい軽めのブラック・コメディーかと思いきや、案外ヘビーな暗さのある作品だった。語り口自体は軽いので見ている分には然程その重さは気にならないのだが・・・。
ケビン・スペイシー、アネット・ベニングといった主演陣の演技は高く評価されているが、この作品のイコンは、なんといってもミーナ・スバーリ! ケビン・スペイシーが恋焦がれる娘の友人役で一躍ブレイクした彼女。その妄想の中で、一糸纏わぬ姿でバラ風呂につかっているビジュアル・イメージのインパクトはかなりのもの。予告編やスチールにも数多く使われている。また、そういう扱いをしておきながら実は・・・というキャラクター・イメージのどんでん返しがあるのも魅力の一つ。おかげで、クリスティーナ・リッチの二番煎じみたいな役どころのソーラ・バーチは完全に食われちゃってる。ミーナ・スバーリに対抗して脱いだりしているのに、ロリータ的キャラクターとして確立しているのは、ミーナ・スバーリの方だ。
だが、彼女がこのままビッグになれるかどうかは、何ともいえない・・・・。
(2000/5/13 新宿ジョイシネマ1)
作品データ