「宇宙からの脱出」
投稿日 | : 2002/09/01 10:38 |
投稿者 | : Excalibur |
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製作:マイク・フランコビッチ
原作:マーティン・ケイディン
脚本:メイヨ・サイモン
音楽:エルマー・バーンスタイン
監督:ジョン・スタージェス
グレゴリー・ペック/リチャード・クレンナ/デヴィッド・ジャンセン/ジーン・ハックマン
リー・グラント/マリエット・ハートレイ/スコット・ブラディ
1969年
予言映画?
投稿日 | : 2002/09/01 10:39 |
投稿者 | : Excalibur |
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近い将来現実に起こりうる宇宙船の事故を題材としたセミ・ドキュメンタリー・タッチの作品で、内容は『アポロ13』と極似。ただあちらはノン・フィクションだがこちらはフィクションで、しかもこの作品が製作された翌年にアポロ13号の事故は起こっているわけで、図らずも先取りした結果になっている。
実際のアポロ計画の映像を使ったり、ヒューストンにロケを敢行したりとリアリティ溢れる画面となっているが、その反面淡々としすぎていて盛り上がりにかける面があるのは否めない。グレゴリー・ペックとデビッド・ジャンセンの対立や、ジーン・ハックマンと奥さんのやりとりなどもっと掘り下げても良かっただろう。特に終盤に登場するソ連の宇宙船など、何の為に出てきたかわからない。フィクションなのだから、多少なりともハッタリを効かせた方が好結果に繋がっただろう。卒なくまとめているという印象は残るのだが。ただ、乗組員全員の救出が不可能とわかってからの、苦渋の決断を迫られる管制センター、自らを犠牲にすることを決意する船長、という件はなかなか泣けるものがある。