「007/美しき獲物たち」
投稿日 | : 2003/04/18 21:23 |
投稿者 | : Excalibur |
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監督:ジョン・グレン
製作:アルバート・R・ブロッコリ/マイケル・G・ウィルソン
原作:イアン・フレミング
脚本:リチャード・メイボーム/マイケル・G・ウィルソン
音楽:ジョン・バリー
ロジャー・ムーア/クリストファー・ウォーケン/タニア・ロバーツ/グレース・ジョーンズ
パトリック・マクニー/パトリック・ボーショー/フィオナ・フラートン/アリソン・ドゥーディ
デスモンド・リュウェリン/ロバート・ブラウン/ロイス・マックスウェル/ウォルター・ゴテル
ドルフ・ラングレン
1985年
3代目ムーア=ボンドの見納め
投稿日 | : 2003/04/18 21:25 |
投稿者 | : Excalibur |
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ロジャー・ムーアの勇退作となったシリーズ14弾。
若々しく見えるムーアも還暦間近。さすがに老いが目立ち、クローズアップ・ショットは辛いものがある。おまけにアクション・シーンはスタントマンばかり。序盤のパリ市内での追跡戦(エッフェル塔を舞台にした追いかけっこ)からラストの橋の上のシークエンスまでアクションは充実しているものの、スタントがバレバレでは興醒めである。
但し余裕タップリのロジャー・ムーアの演技そのものは良い味を出しているし、対するクリストファー・ウォーケンやグレース・ジョーンズらも熱演。殊に女版”ジョーズ(リチャード・キール)”といった感じの役どころのジョーンズはちょっとした儲け役。正規の(?)ボンド・ガールが『チャーリーズ・エンジェル』のタニヤ・ロバーツ、脇に『おしゃれ(秘)探偵』のパトリック・マクニーといったジャンル作品の主演クラスを揃えたのは、スタッフの遊び心だろうか。
競馬場、更には馬の競売から遂にシリコンバレーの壊滅へと向かうストーリーのヒネリ具合やスケール感もなかなかだと思うが(プロットそのものは『ゴールドフィンガー』の焼きなおしだ)、過剰なというか不必要なユーモアが盛り込まれ過ぎた結果、冗漫な印象を与えているのは残念。有終の美を飾った、とはちょっと云い辛いか。