監督：イヴ・ロベール
製作：アラン・ポワレ　
原作：マルセル・パニョル　
脚本：ジェローム・トネール／ルイ・ヌスラ／イヴ・ロベール　
音楽：ウラディミール・コスマ
　
フィリップ・コーベール／ナタリー・ルーセル／ジュリアン・シアマカ／ジョリ・モリナス
ディディエ・パン／テレーズ・リオタール／ジャン＝ピエール・ダラ

1990年

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マルセル・パニョルの自伝的小説を映画化したもので、三部構成になっている原作の、これは第一部。不勉強で知らなかったのだがこのＭ・パニョルという人、フランスでは大変な人気作家・文豪だそうで・・・。
著者にとって人生の中で最も美しい想い出という、９歳のときに家族で過ごしたプロヴァンスでのヴァカンスを、マルセルの回想という形で振りかえる。友人との出会い、そして何よりも父への失望や尊敬など様々な想いがメインに据えられ（原題は「父の栄光」）、これらエピソードがプロヴァンスの雄大な風景の中で時に切なく、時にコミカルに描かれるだけで琴線に触れるのだ。何故に少年時代の想い出とは、かくも輝いて見えるのだろうか。スコアも秀逸で、サントラＣＤは愛聴盤の一枚。
母親に焦点を当てた二部、三部も『プロヴァンス物語　マルセルのお城』として映画化されており、是非とも続けて見て欲しい。

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