なんだかんだと言っても、マイケル・パレはついつい気になる役者の一人だ。おまけに共演がジャン・マイケル・ビンセントとビリー・ドラゴとくればＢ級の血が騒ぐ！――ということでこの組合せに「おおっ！」と思う人にはオススメ、「誰それ？」という人はサヨ〜ナラ〜(苦笑)。ヴィンセントはコインを投げて相手の注意を逸らし、その隙に相手を倒すという手を三回も繰り返して使うが、四回目にはとうとうコインがなくなる、という寒いギャグもかましてくれる。
思わぬ拾い物キャストは、パレの奥さん役のクローデット・ミンク。最初のうちは大して美人じゃないし、陰の薄い女房役かと思っていると、これが段々と魅力的になっていき、終いには物語のキー・パーソンにまでなってしまう。こういうことがあるから、Ｂ級といえども侮り難し。ただし、メナハム・ゴーランの演出は緊張感がなく、平板。
ちなみにコピーには”『ネイビー・シールズ』から４年！最強の男たちが帰ってきた”とあるが、何の関係もない。あれもチャーリー・シーンやマイケル・ビーンが出ているＢ級魂全開の快作だったなぁ。

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監督：メナハム・ゴーラン
製作：ダミアン・リー
製作総指揮：イエール・ゴーラン
脚本：ダミアン・リー／グレゴリー・リー
音楽：ローレンス・シュレイジ
　
マイケル・パレ／クローデット・ミンク／ジャン＝マイケル・ヴィンセント
ビリー・ドラゴ／アロン・アボートボール／ゲリット・ゲイト

1993年

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