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マトリックス/レボリューションズ
投稿日 : 2003/11/18 00:21
投稿者 みずよ
参照先
ハイテクと人力、男と女、絶望と希望、饒舌と寡黙が織り成す大叙事詩。
人類は圧倒的に不利だったが、スミスに乗っ取られた人間ベインの破壊活動によりさらに絶望的な戦いを強いられることになった。
女や未成年者も戦いに協力し、マシンの侵略に抵抗する。
そんななか、スミスはマトリックスのプログラムを侵略し続け、マトリックスのみならずマシンシティをも含む全世界の脅威となるほどに増殖していく。
人類の滅亡と全世界の滅亡は、奇しくも同時進行していたのだった。
世界を埋め尽くそうとしているスミスが、自分の対極であると理解したネオは、人類の代表として機械仕掛けの神とパーレイし、スミスを倒すことを条件に和平を求
める。

「ロード・オブ・ザ・リング」で叡智を持つエルフ、エルロンドを演じているヒューゴ・ウィーヴィングが無闇に増殖していくスミスを熱演。
スミスのオデコのなかには叡智なんてないらしい。
なぜだ?を繰り返す末期のスミスは駄々をこねる子供のようにすら見えた。

スミスだけでなく、前作で脇役だった登場人物たちがそれぞれに活躍する。
ハイテクなんだかローテクなんだかわからないマシン側の攻撃は滑稽だが、みんなが真剣なだけに笑えない。
それにしてもザイオンの船やロボットは乗り心地悪そうだ。
ナイオビ、かっこいー!女は度胸ッス。

(以下は結末に関するネタバレを含んでいます。映画見てから読まれたほうがよろしいかと思われます)


いまいち何をしていたのかわからなかったのがオラクル。
マトリックスの管理社会を見直させるため、人類すらも巻込んで抵抗している彼女だが、今回、何かを仕掛けていたらしいのはわかったんだが、何だったのか。
マシン対人類の戦いが、スミス対ネオにすり変わってしまったのもなんだか納得いかない結末だが、人類が勝利ではなく和平を手にすることができたのが最大のメッセージだろう。
スミスという共通の敵を得て、はじめて成された和平。
これが宮崎アニメなら「スミスは死にはしないよ。人のエゴそのものだから」というセリフがほしいところだ。
ましてや機械仕掛けとはいえ神ならば和平に貢献したネオの遺体を引きずるようなまねはしないだろう。ひどい扱いするなあ。

ちなみに私が好きなシーンは、ネオが現実とマトリックスの狭間の世界で目を覚まし、起き上がるシーン。
あの衣擦れの音がすごくいい。私はやはり布地フェチかも(笑)
スミス関連では、スミスが何人もオラクルの台所に上がり込んでくるシーン。
縄のれん?に頭をちょっと下げながら入ってくるとこがなんとも言えず不気味でぞっとした。

何度も見るはつらい作品だ。
思いだせば思い出すほど切なくなってくる。
ネオの悲しむ姿を何度も見たくないのが最大の理由。
あぁあ、でもここにきてはじめてキアヌ・リーブスってこんな声してたんだって気がついた。
いままでは顔だけしか見てなかった気がする。
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Re: マトリックス/レボリューションズ
投稿日 : 2006/08/28 13:20
投稿者
参照先
リローデットでは、マトリックス描写(スローモーション)もふんだんに使用されていたが、製作時期が同じだったためか、私の覚えている範囲では、最後の雨の戦いでの一回だけだった気がします。
なので、あの描写を観にいった人には不満だったでしょう。
それにしても、リローデットが大好きですが、レボは見る気にあんまりなりません。
結局、あまりかいけつしていない。
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Re: マトリックス/レボリューションズ
投稿日 : 2005/10/03 12:51
投稿者 おでん
参照先 http://yellow.ribbon.to/~odedenden/
 冒頭のドリフセットのような駅のシーン等敢えてぺらぺらにした様なシーンと、ザイオン攻防戦のように大げさなシーンとが喧嘩してます。
 アンダーソン君がある場面で見せる「ファイティングポーズ」の自信満々さと、結末とが喧嘩してます。

 なにこれ。

 まさか場面ごとに別々の会社が「取り敢えずかっこよさそうなシーン」を作って、後から語り場面を入れて繋げて作ったんじゃないでしょうね。

 以上はジョウダンですが、何となくこの映画作りたいものを作りきれなかった産物の様に見えてしまっています。その割りに第4話を作るという話はありませんね…前作の100人のシーンや今回の大雨のシーンでお金と時間をかけすぎて、力尽きたか、監督?

 ところで最近、ゲーム「エンター・ザ・マトリックス」のワンシーンをDVD「アルティメットコレクション」で観て、ゲームの主人公ゴーストが「スターウォーズのルーク」のようにさっちょこ立ちしていたことに気付きました。意外とアッチにヒーローの素質があったりして…
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『マトリックス』三部作の完結編
投稿日 : 2003/12/06 18:38
投稿者 Excalibur
参照先
これで全ての謎が明らかになる!――などとは露ほども思っていなかったが、この中途半端さは何なのだろうか? それでも製作サイドは4作目についてはキッパリと否定している。

マシン軍の侵攻を食い止めようとするザイオンの人々、何とかしてザイオンへ戻ろうとするモーフィアスやナイオビたち、そして全てにケリをつけるべくマシン・シティーの心臓部へ向かうネオとトリニティ。物語は前作『リローデッド』のラストを受け(「これまでのあらすじ」紹介なんぞは省いて)、この三つが併行して描かれる。しかし途中でネオとトリニティそっちのけでザイオン大攻防戦がメインになるわ、モーフィアスは終始ナイオビの尻に敷かれっぱなしで精彩を欠くわ(あの貫禄はどこへ?)、『マトリックス』ってこの3人が主人公じゃなかったの?! 特にトリニティは見せ場らしい見せ場もなく、あっけなく退場(キャリー=アン、老けすぎ!)。ネオも結局”救世主”だったのかどうか、わからずじまい。結果的にネオが皆を救った形にはなっているが、あれってスミスが自壊したから終わったようなものだし、ラストシーンも「???」。

公開直後から、『風の谷のナウシカ』+『ドラゴンボール』+『機動戦士ガンダム』(『ガンダム』というより『エイリアン2』か『ガンヘッド』みたいだけど)を『新世紀エヴァンゲリオン』風にアレンジなどと言われていたけど、わかる話ではある。
『ドラゴンボール』というのは、ネオとスミスの技の応酬のことを言ってるんだろうが、ヤバイのは『ナウシカ』。あれはパクリと言われても仕方ないだろう。あの監督兄弟のこと、見てないはずはないだろうし。

ということでこの作品、ナイオビとキャプテン・ミフネに尽きる。
女性ながら”男気”を見せてくれるナイオビは、今回に限っては「主人公」と呼んでも良いだろうし、メイン・イベントであるザイオン大攻防戦で目立ちまくりはキャプテン・ミフネ!! ”漢”だねぇ・・・。そしてミフネの薫陶を受けて、足手まといだったキッドも、最後には”漢”となってメデタシメデタシ。
ただ、物量作戦で描かれるこのシークエンスは拳を握り締めるほどの大迫力だが、ちょっと『スターシップ・トゥルーパーズ』に近いテイストで、残酷描写とまでは言えないながらもお子様には少々刺激が強すぎるだろうことが難点。トラウマになっちゃうかも。

そういえば預言者オラクルがしきりに「姿が変わった」と繰り返すが、何のことはない、前作まで演じていた女優さんが急逝したため代役が立っただけのこと。その思わせぶりから何かの伏線と受け取られそうだけど、それだけのことです。

                (2003/11/21 新宿ジョイシネマ2)
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作品データ
投稿日 : 2003/12/06 18:37
投稿者 Excalibur
参照先
製作:ジョエル・シルバー
脚本・監督・製作総指揮:ウォシャウスキー兄弟
製作総指揮:グラント・ヒル/ブルース・バーマン
音楽:ドン・デイビス

キアヌ・リーブス/ローレンス・フィッシュバーン/キャリー=アン・モス
ヒューゴ・ウィービング/ジャダ・ビンケット・スミス/モニカ・ベルッチ
コリン・チャウ/ノーナ・ゲイ/ハリー・レニックス/ハロルド・ベリー
ランバート・ウィルソン/アンソニー・ウォン/バーナード・ホワイト
イアン・ブリス/タンビーア・アトウォル/ブルース・スペンス
メアリー・マリス/ナサニエル・リーズ/クレイトン・ワトソン

2003年
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