『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の亜流だが、ヒロインは同じジョイ・ウォンだし、道士役も同じウー・マ。しかも音楽担当も同じ。そもそも『チャイニーズ〜』の道士役を気に入ったウー・マが、自ら監督した作品なのだから徹底している。しかも主演はユン・ピョウで、合成シーンなどのＳＦＸも充実。ある面では本家以上に金がかかってると言えなくもない。
基本ストーリーは『チャイニーズ〜』とほぼ同じで、幽霊と人間の結ばれない恋愛という線は、同じ亜流作品の『ゴールデン・スワロー／飛翔伝説』以上にソックリ。オリジナルとの違いは、道士ウー・マと弟子ユン・ピョウの師弟愛をクローズ・アップしたあたりにあるが、コミカル色が強すぎて悲恋物としてはオリジナルよりも弱い。もっとも結末の暗さを幾らかでも緩和させる狙いがあったのかもしれないが。
ラストが些か唐突な点と、二人の出会いの方法に無理があるのを除けば充分に楽しめる。化け物が殆ど登場せず、相手側が美女ばかりなのも嬉しい限りだ。

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製作：サモ・ハン・キンポー
脚本：チャン・カム・チェン
監督：ウー・マ　
　
ジョイ・ウォン／ユン・ピョウ／デヴィッド・ラム
エリザベス・リー／メイ・ロウ／ウー・マ

1988年

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